NI VLMスタートガイド - サーバ設定を構成する



使用ソフトウェア: NI Volume License Manager
使用ソフトウェア・バージョン: 3.0
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
NI Volume License Manager(VLM)でサーバを構成するにはどうすれば良いですか?


解決策:

サーバ設定を構成する際に考慮する点がいくつかあります。

NI VLMポートの構成

使用するコンピュータで他のラインセンスサーバが実行している場合、またはファイヤウォールが有効の場合は、ナショナルインスツルメンツ(NI)のライセンスとエンドユーザコンピュータをホストするサーバのポートを変更するもしくはブロックを解除します。

NI VLM 2.1.1以前の場合 

  1. メニューバーからオプション » 設定...を選択します。VLM 2.1.1では環境設定を選択します。
  2. 一般タブを選択します。
  3. ライセンスサーバポートの入力欄に使用したいポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は27000で、利用できるポート範囲は1~64000です。
  4. Enter the port you want to use in theバックグラウンドプロセスポート(任意)の入力欄に使用したいポート番号を入力します。このポートは、ライセンスサーバで競合がある、もしくはファイアウォールを使用している場合以外は変更する必要はありません。このデフォルトポート番号はありません。利用できるポート範囲は、1~64000です。このオプションはNI VLM 2.0以前にはありません。

NI VLM 3.0の場合

  1. メニューバーからツール » 環境設定...を選択します。
  2. 左側のツリーで一般を選択します。
  3. メインのライセンスポートの入力欄に使用したいポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は27000で、利用できるポート範囲は1~64000です。
  4. 通信ポートの入力欄に使用したいポート番号を入力します。このポートは、ライセンスサーバで競合がある、もしくはファイアウォールを使用している場合以外は変更する必要はありません。このデフォルトポート番号は、ライセンスサーバによってランダムに選択されています。利用できるポート範囲は、1~64000です。


使用ログを有効にする

使用ログを有効/無効にします。使用ログには、チェックイン/チェックアウトイベント、関連するクライアント情報などNI VLMが管理するソフトウェアの使用情報が含まれています。
メモ: 使用ログは、ライセンスファイルの期限が切れて「永久」になっている場合は使用できません。

NI VLM 2.1.1以前の場合 

  1. メニューバーからオプション » 設定...を選択します。VLM 2.1.1では環境設定を選択します。
  2. 一般タブを選択します。
  3. 使用ログを有効にするチェックボックスにチェックを入れます。

NI VLM 3.0の場合

  1. メニューバーからツール » 環境設定...を選択します。
  2. 左側のツリーで一般を選択します。
  3. その他の設定使用ログを有効にするオプションがあります。デフォルトで、このオプションは有効になっています。


管理者情報を設定する

管理者情報として、氏名、電話番号、Eメール、およびURLを入力します。この情報は、ボリュームライセンスインストーラウィザードで作成したインストーラに含まれます。非接続ライセンスをエンドユーザにメールする際に使用したメールアドレスをここに記載します。

NI VLM 2.1.1以前の場合

  1. メニューバーからオプション » 設定...を選択します。VLM 2.1.1では環境設定を選択します。
  2. Select the管理者タブを選択します。
  3. 名前、電話番号、Eメール、およびURLの入力欄に情報を入力します。

NI VLM 3.0の場合

  1. メニューバーからツール » 環境設定...を選択します。
  2. 左側のツリーで一般を選択します。
  3. 管理者情報の項目に情報を入力します。


オーバードラフト規定を設定する

契約で決められたライセンスを上回る数の使用を許可する機能を有効にします。この機能を有効すると、契約数の2倍まで使用できるようになります。支払は契約更新、または終了時となります。

NI VLM 2.1.1以前の場合

  1. メニューバーからオプション » 設定...を選択します。VLM 2.1.1では環境設定を選択します。
  2. 規定タブを選択します。
  3. オーバードラフトを使用する場合は、オーバードラフトを許可チェックボックスにチェックを入れます。この設定は、特定の場合を除いてライセンスファイルにあるすべての製品に適用されます。
    メモ: この設定は、コンカレントライセンスの場合は製品に適用されません。
  4. 利用時に支払をおこなう場合は、利用時支払いを有効化チェックボックスにチェックを入れます。この設定は、オーバードラフトの対象となるライセンスを購入して agreements@ni.comへ連絡すると、オーバードラフト時にリマインドされるようになります。

NI VLM 3.0の場合

  1. メニューバーからツール » 環境設定...を選択します。
  2. 左側のツリーでオーバードラフトを選択します。
  3. Checkオーバードラフトを使用する場合は、オーバードラフトを許可チェックボックスにチェックを入れます。この設定は、特定の場合を除いてライセンスファイルにあるすべての製品に適用されます。
    メモ:
    この設定は、コンカレントライセンスの場合は製品に適用されません。
  4. スライド制御器を使用してオーバードラフトの割合を設定します。  
  5. 利用時に支払をおこなう場合は、利用時支払いを有効化チェックボックスにチェックを入れます。この設定は、オーバードラフトの対象となるライセンスを購入して agreements@ni.comへ連絡すると、オーバードラフト時にリマインドされるようになります。


エンドユーザ用テクニカルサポートを有効にする

有効にすると、アクティビティ適合ログにエンドユーザの情報が追加されます。アクティビティ適合ログに含まれているエンドユーザのみが技術サポートに連絡できる資格のある方です。

NI VLM 2.1.1以前の場合 

  1. メニューバーからオプション » 設定...を選択します。VLM 2.1.1では環境設定を選択します。
  2. 規定タブを選択します。
  3. テクニカルサポートで必要な所有者情報をアクティビティ適合ログに含めるチェックボックスにチェックを入れます。

NI VLM 3.0の場合

  1. メニューバーからツール » 環境設定...を選択します。
  2. 左側のツリーで一般を選択します。
  3. その他の設定クライアント情報をアクティビティ適合ログに含めるを「はい」に設定します。


カスタムフィールドを構成する

カスタムフィールドを構成してエンドユーザやコンピュータに関する情報を保存します。

NI VLM 2.1.1以前の場合

  1. メニューバーからオプション » 設定...を選択します。VLM 2.1.1では環境設定を選択します。
  2. カスタムフィールドタブを選択します。
  3. 追加、削除、もしくは名前を変更ボタンでフィールドを操作します。
  4. フィールドを必須もしくは任意入力に設定するには、該当するフィールドを選択してから必須ボタンをクリックします。

    メモ: すべてのフィールドは、NI VLM内でコンピュータもしくはユーザを追加した場合、この設定に関わらず任意です。

NI VLM 3.0の場合

  1. メニューバーからツール » 環境設定...を選択します。
  2. 左側のツリーでカスタムフィールドを選択します。
  3. 追加、もしくは削除ボタンでフィールドを操作します。
  4. 必須という列で必須もしくは任意を選択します。

    メモ: すべてのフィールドは、NI VLM内でコンピュータもしくはユーザを追加した場合、この設定に関わらず任意です。


Eメールサーバを構成する

NI VLM内からSMTPサーバを介して非接続ライセンスファイルをEメールする機能を有効にします。

NI VLM 2.1.1以前の場合

  1. メニューバーからオプション » 設定...を選択します。VLM 2.1.1では環境設定を選択します。
  2. Eメールサーバタブを選択します。
  3. 送信メールサーバ情報欄にSMTPサーバアドレスを入力します。オプションでポート番号(例: smtp.example.com:465)を指定できます。SMTPサーバでSSL暗号化が必要な場合は、「このサーバには暗号化接続(SSL)が必要」チェックボックスにチェックを入れます。SSL暗号化を使用していない場合、デフォルトポートは25です。SSL暗号化を使用している場合、デフォルトポートは465です。
  4. SMTPサーバで認証が必要な場合、ログイン情報欄でSMTPサーバのユーザ名およびパスワードを入力します。
  5. NI VLMからEメールのコピーを受け取りたい場合は、オプション欄にあるNI VLMによる各Eメールのコピーを管理者に送信するチェックボックスにチェックを入れます。

NI VLM 3.0の場合

  1. メニューバーからツール » 環境設定...を選択します。
  2. 左側のツリーでEメールサーバを選択します。
  3. 送信メールサーバ情報欄にSMTPサーバアドレスを入力します。オプションでポート番号(例: smtp.example.com:465)を指定できます。SMTPサーバでSSL暗号化が必要な場合は、「このサーバには暗号化接続(SSL)が必要」チェックボックスにチェックを入れます。SSL暗号化を使用していない場合、デフォルトポートは25です。SSL暗号化を使用している場合、デフォルトポートは465です。
  4. SMTPサーバで認証が必要な場合、ログイン情報欄でSMTPサーバのユーザ名およびパスワードを入力します。
  5. NI VLMからEメールのコピーを受け取りたい場合は、オプション欄にあるNI VLMによる各Eメールのコピーを管理者に送信するを「はい」に設定します。

詳しくは、メニューバーからヘルプを参照するか、NI Volume License Manager Helpを参照してください。

メモ: このページは、NI Volume License Managerスタートアップガイドシリーズの一部です。

次のステップ: クライアント権限を追加する
前のステップ: ライセンスファイルをインストールする



関連リンク:

添付:

技術サポートデータベース 3KPEI86E: NI Volume License Managerスタートアップガイド
技術サポートデータベース 47IA69QA: NI VLMスタートガイド - NIにメールしてライセンスファイルを入手する
技術サポートデータベース 4P9GKBCZ: NI VLMスタートガイド - ライセンスファイルをインストールする
技術サポートデータベース 47IAG0QA: NI VLMスタートガイド - サーバ設定を構成する
技術サポートデータベース 47IDGCQA: NI VLMスタートガイド - クライアント権限を追加する
技術サポートデータベース 47IET1QA: NI VLMスタートガイド - 非接続もしくはホームライセンスを作成する
技術サポートデータベース 47IF31QA : NI VLMスタートガイド - アクティビティ適合ログを生成する
技術サポートデータベース 47IAHTQA: Creating a Volume License Installer in VLM





報告日時: 03/19/2007
最終更新日: 08/16/2012
ドキュメントID: 47IAG0QA