ボリュームライセンスプログラムでBORROWを使用できますか?



使用ソフトウェア: NI Volume License Manager
使用ソフトウェア・バージョン: 1.0
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
ボリュームライセンスプログラムに入っており、BORROWキーワードを使用して一部のコンピュータをネットワークから切断することを許可してさらにソフトウェアを利用できるようにしたいです。BORROWキーワードをサポートしていますか?


解決策:
FLEXnetのBORROW機能はライセンスを借用期間の最初と最後に、クライアントコンピュータをネットワークに接続する必要があります。ナショナルインスツルメンツではVolume License Managerを通して非接続ライセンスを発行します。 これは借用機能を拡張し、クライアントコンピュータがネットワークに接続していなくてもライセンスが使用できるように許可するものです。詳しくは、技術サポートデータベース 3PPDROEQを参照してください。

ライセンス管理にFLEXnetを使用している場合、BORROWユーティリティを使用してネットワークに接続しなくてもソフトウェアを使用することができるようにします。BORROW機能を使用すると以下の制限と問題があります。

  • BORROW機能はライセンスファイルで製品を"unsuite"に強制します。これはNI License Manager (クライアント側のユーティリティ)の"使用中のライセンス"フィールドで情報がありませんと表示するためです。

  • NIではコンカレントライセンスに対してBORROWを発行していません。ユーザが期限を越えてもライセンスを保持する必要がある場合、1つのコンカレントライセンスから3つのノンコンカレントライセンスに変更することが非常に経済的な方法です。コンカレントからノンコンカレントにライセンスを切り替えるには、agreements@ni.comにお問い合わせください。

  • BORROWキーワードを使用してクライアントソフトウェアを借用するにはNI License Manager 3.0以降で行う必要があります。これはLabVIEW 8.0以降、CVI 7.1以降、TestStand 3.1以降、およびDIAdem 9.1以降を含みます。LabVIEW 7.1はこの機能をサポートしていません。BORROW機能をサポートしている製品について確認したい場合は、技術サポートにお問い合わせください(下記のリンクを参照)。

  • NI Volume License Manager (NI VLM)を使わずにFLEXnetシステムを使用する必要があります。NI VLMはBORROWキーワードをサポートしていません。

  • クライアントエンドユーザはNIサーバであるnilm.exeから送られたライセンスに対して対象のコンピュータでlmborrow.exeを実行して貸出期間を設定しなければいけません。

  • lmborrow実行後、エンドユーザはリモートサーバから確実にチェックアウトする必要があります。ライセンスサーバから貸し出すことで暗号化された値が製品に対する権限情報のあるレジストリに保存されます。そのためクライアントはサーバから切断してもソフトウェアを使用することができます。サーバはライセンスを調べることができないため、BORROW機能を利用したコンピュータに対してライセンスを割り当てようとします。

  • lmborrow.exeを使用してライセンスをBORROWする場合、lmborrow.exeもライセンスを早期返却します。パッケージが返されないので、借用した各機能を個々に返却しなければいけません。

  • BORROWライセンスを使用した後、ライセンス(ローカルもしくはサーバから)を借用する場合、レジストリから期限が切れたBORROWライセンスを削除する必要があります。HKEY_CURRENT_USER\Software\FLEXlm License Manager\Borrow下のアプリケーションと一致するレジストリキーでデータを削除してください。
上記の問題や制限を理解した上でBORROWキーワードをサポートするライセンスファイルが必要な場合はagreements@ni.comにお問い合わせください。

BORROWおよびlmborrow.exeの詳細は、関連リンクの「FLEXnet End Users Guide」を参照してください。


関連リンク:
技術サポートデータベース 3PPDROEQ: What is a Disconnected License File?
外部サイト: FLEXnet End Users Guide (PDF)


添付:





報告日時: 05/17/2005
最終更新日: 07/11/2012
ドキュメントID: 3LGEJE6E