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代替OS: タイミングおよびトリガなしの基本機能
PXIは標準通信メソッドを使用しているため、その他のソフトウェアをインストールすることなくPXIをPCのように使用することができます。PXIプラットフォームサービスをサポートしないOSの場合、CompactPCIと同様の機能としてPXIを使用することが可能です。PXIプラットフォームサービスは、現在WindowsおよびLinuxで利用可能です。
PXIプラットフォームサービスソフトウェアでタイミングおよびトリガを有効化する
ナショナルインスツルメンツ(NI)は、NI PXIおよびPXI Expressコントローラとシャーシに対して必要なソフトウェアを提供しています。PXIプラットフォームサービスは、NI-DAQmxおよび NI-VISAとともに出荷しており、PXIタイミングおよびトリガ機能の長所を利用可能です。
コントローラとシャーシを確認する
PXIコントローラとシャーシを確認する必要があります。PXI Expressコンポーネントは、自動的に認識されます。DAQmxまたはVISAよりPXIプラットフォームサービスが一度インストールされると、Measurement & Automation Explorer(MAX)を起動してツリーにあるPXIシステムを右クリックし、コンポーネントを確認することができます。コントローラとシャーシが表示されない場合、PXIプラットフォームのバージョンをアップグレードする必要があるかもしれません。詳細については、お使いのコントローラのユーザマニュアルを参照してください。
トリガをルーティングする
8ラインのPXIトリガバスはパラレル共有バスであるため、短い距離で伝搬することができ、信号の整合性を下げません。14スロットのNI PXI-1044および18スロットのNI PXI-1045のようなスロット数の多いシャーシでは、トリガバスを再バッファして1つのセグメントから次のセグメントへルーティングする必要があります。これらの分割セグメントは、垂直線としてシャーシのベゼル(枠)に記載されています。最初のセグメントが2つ目および3つ目のセグメントへ届くように信号を保証するには、トリガラインを駆動するための方向をトリガルーターに伝える必要があります。
トリガを受信する
PXIトリガバスは共有されているため、複数のデバイスが同時に同じトリガラインを駆動していないかを確認する必要があります。DAQmxは、DAQmxデバイス間でトリガラインを重複使用を防ぐアーキテクチャを使用していますが、その他のデバイスのための処置となります。
DAQmxでタイミングおよびトリガを使用する
一度認識したコントローラとシャーシがあると、DAQmxなどのドライバはシャーシにあるデバイスのスロット位置情報を引き出し、これらのデバイス間をルーティングできます。これにより、DAQmxが動的にトリガラインを選択してトリガリソースの競合を最小限に抑えます。システムが認識していない場合、指定したデバイス間のルーティングが見つからないことを示すエラーが発生する可能性があります。
他のデバイスでタイミングおよびトリガを使用する: トリガラインをルーティングして受信する
DAQmxを使用しないデバイスは、手動でセグメントにアクセスするトリガをルーティングしてトリガラインを受信する必要があります。PXIプラットフォームサービスは、トリガのルーティングおよび受信するためのプログラム的インタフェースのほかに、MAXを通して静的なインタフェースを提供します。
MAXを通して手動でトリガをルーティングおよび受信する
MAXを開いてシャーシをハイライトします。「トリガ」タブをクリックして、PXI_Trig0からPXI_Trig7にアクセスがあることを確認します。シャーシに複数のセグメントがある場合、シャーシで各セグメントを示す複数のチェックボックスの列があります。
DAQmxがそれを使用しないようにしてトリガを受信するには、関連するトリガとセグメントに対してチェックボックスにチェックを入れます。変更を保存すると、DAQmxはこのトリガラインを使用しなくなります。これにより、従来型DAQのような他のドライバによって使用するラインを解放します。
セグメントにアクセスするトリガをルーティングするには、ルーティングのドロップダウンボックスをクリックして、方向をルーティングします。トリガルーターによって駆動されるセグメントは、DAQmxによる重複駆動を避けるため自動的にチェックされます。ソースセグメントは、利用できるままであることに注意してください。これは、このセグメントでDAQmxトリガからラインをエクスポートすることが可能であるため、目的のセグメントにある非DAQmxデバイスに伝搬することが可能です。
メモ: ソースセグメントで非DAQmxデバイスを使用してトリガを駆動する場合、DAQmxがトリガラインを重複駆動しないようにボックスを確認してください。
NI-VISAを通してプログラム的にトリガをルーティングして受信する
VISAを通してNIシャーシにセッションを開くことで、プログラム的にトリガをルーティングして受信し、MAXでトリガを利用できる機能を予約することができます。添付のサンプルは、LabVIEW 8.0から2013までで実行可能です。ヘルプメニューにあるサンプルを検索を選択することでLabVIEWサンプルファインダからサンプルを表示することもできます。
メモ: 受信しない、およびルーティングしない際に警告を使用してください。VISAを通しておこなうと、DAQmxのダイナミックなルーティングを無効にします。
ほとんどのPXIデバイスが本質的にPXIトリガラインを使用すると同時に、タイミングおよび同期モジュールを使用することによってシステムに機能を追加することが可能です。タイミングおよび同期デバイスは、システムに以下の機能を追加します。
- 一致したトリガラインのトレース長
PXIシャーシで、シングルスロットはシステムタイミングスロットとして指定されています。このスロットには、スタートリガラインとして知られる、システムタイミングスロットと残りの周辺スロット間で同じ長さのトリガ専用ラインがあります。スターラインは同じ長さであるため、スタートリガライン上にあるシステムタイミングスロットからルーティングされたトリガは、トリガを受信する異なるモジュール間のスキューを削減します。- 複数シャーシを同期する能力
タイミングおよび同期モジュールを使用することで、システムは外部システムからクロックやトリガをインポートすることができます。これは、複数のシャーシを一緒に同期しようとする際に有益です。マスターシャーシでタイミングおよび同期モジュールはクロックとバックプレーントリガラインをスレーブシャーシにエクスポートします。
さらに、いくつかのタイミングおよび同期モジュールはGPSやIRIG-Bのようなネットワークソースを同期することができます。タイミングおよび同期モジュールを使用する複数システムの同期方法に関する詳細は、関連リンクを参照してください。- より確度の高いクロックソース
多くのタイミングおよび同期モジュールには、PXIシャーシにある発信器より低いジッタ仕様を持つオンボード発振器があります。アプリケーションが高い確度のクロックが必要な場合、タイミングおよび同期モジュールを追加して、シャーシのバックプレーンにあるクロックを上書きして使用すること検証してください。
タイミングおよび同期機能を実装する方法の詳細については、NI-Syncのヘルプファイルを参照してください。
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