LabVIEWではOPCの通信をどのようにおこないますか?



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: N/A
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア:

問題: LabVIEWではOPCの通信をどのようにおこないますか?

解決策: OPCでの接続の仕方はLabVIEWのバージョンにより異なります。


DataSocketを使用してOPCサーバと接続する方法
DataSocketはOPC層に対応しています。 そのため、DataSocketを使用してOPCサーバに読み書きすることができます。 LabVIEWはDataSocket/OPCのサンプルプログラムを用意しております。 もっとも代表的なサンプルプログラムに、Browse to OPC ItemDemo OPC Clientがあります。 Browse to OPC ItemはOPCサーバそしてそのアイテムをブラウズすることを可能にします。 アイテムに接続するために必要なURLを作成するサンプルです。

Demo OPC ClientはLabVIEWといっしょにインストールされるデモOPCサーバ(Demo OPC Server)を使用します。 ブロックダイアログを見ると、サーバ名とアイテム名からURLを構成していることがわかります。 (サーバ名、アイテム名のつづりの問題、それら名前の配置の問題などがあります。 そのため自動的にURLを作成する関数(DataSocket Select URL.vi)が有効な場合もあります。 よりOPCに詳しくなると自分でURLを入力できるようになります。) Demo OPC Clientはただ単にOPCサーバからデータを読み取るサンプルプログラムです。 詳細は、DataSocket関数を見ると明らかです。 DataSocket Open Connection.viの入力端子には、“Read”が選択されています。 このプログラムがどのよう動くかが理解できましたら、 自由にサーバ名やアイテム名の入力やサーバからデータを読み取ることができます。

LabVIEWのOPCサンプルプログラムは、LabVIEWでOPCサーバに接続する方法を説明しています。 これらのサンプルプログラムはLabVIEWをインストールすると通常、...\LabVIEW\examples\comm\opc.llbにあります。


LabVIEW DSCおよびタグエンジン(Tag Engine)を使用してOPCサーバと接続する方法
LabVIEW DSCエンジン(タグエンジン)はOPCでの接続を行います。LabVIEW DSCはOPCクライアントで、しかも他のOPCアプリケーションより効率的に接続が可能です。 もし30個以上のI/Oポイントがあれば、DataSocket関数を使用してのOPC接続はあまり効率的ではありません。 30個以上のI/Oポイントがあれば、LabVIEW DSCそしてタグエンジンをお勧めします。

LabVIEW DSCはOPCサーバとしても働きますので、OPCクライアントからタグエンジンを起動することが可能です。 OPCクライアントがタグエンジンを起動させるとき、タグエンジンは現在の.scfファイルを読み込みます。 このときタグエンジンは、.scfファイルのタグ(Tag)が要求するサーバをロードします。 しかしOPCクライアントは、タグエンジンが使用する.scfファイルを選択することができません。 タグエンジンは現在の.scfファイルをただ使用するので、 確実に接続したいのであれば現在デフォルトで設定されている.scfファイルを把握する必要があります。

OPCサーバの働きをするタグエンジンからデータを読み取るとき、LookoutなどのOPCクライアントアプリケーションでは、 National Instruments.OPCLabVIEWという名前のOPCサーバとしてタグエンジンを表示し、.scfファイルの中で設定したタグ名はOPCアイテム名として表示されます。

より詳しい情報は、LabVIEW DSCのヘルプファイルもしくはLabVIEW DSC Run-Time Manualをご覧ください。


関連リンク: Product Manuals: LabVIEW Datalogging and Supervisory Control Module Run-Time Manual

KnowledgeBase DIRECT-45GPN2: Does LabVIEW Have Support for Building OPC Servers?

添付:





報告日時: 07/29/2002
最終更新日: 07/29/2002
ドキュメントID: 2NS22LW6