Archived: 二枚のNI-54xxボードの同期

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問題: 関数発生器NI-5401と任意波形発生器NI-5411を使用しています。 NI-5401で30Hz、NI-5411で15Hzの信号をそれぞれ出力しようと試みました。15kHzは30Hzの整数倍なので問題はないはずなのですが、サイクル毎に少しずつ位相にずれが生じます。それぞれの信号出力のモードにはDDSモードを使用しています。


解決策: この問題を解決するためには周波数分解能とDDSがどのようにして機能しているかについて知る必要があります。
出力される関数のメモリが格納されるlookup memory(16,384サンプル)というメモリがあります。
これらのボード(NI 5401 and NI 5411) の周波数分解能は40 MHz/2^32=9.31322 mHzという式によって与えられます。これはどのような周波数でも設定ができるわけではなく、40MHzと整数の商のみが周波数として使用できることを意味しています。例えば、30Hzの周波数の場合、30Hzに最も近い値を与える整数値は2667で、40MHz/2667 = 14998.125…となります。一方で15kHzに対しては40MHz/1333333 = 30.0000075となります。
この二つの値が互いに割り切れないため、二つの出力信号には若干の位相のずれが生じることになります。

解決法としては、PLLを使用して位相のずれを補正するか、外部クロックを参照することによって同期を行って下さい。
PLL及び外部クロックを参照した同期に関する詳細は下記のリンクをご参照下さい。

関連リンク: 5411 User Manual Synchronization of two National Instrument function generators using DDS mode - Example

添付:





報告日時: 08/12/2002
最終更新日: 11/17/2004
ドキュメントID: 2OB99R78