DAQCardのアナログ入力に多くのノイズが入ります
ハードウェア: Multifunction DAQ (MIO)>>E Series>>DAQCard-6024E
問題: DAQCardをノートPCにインストールし、差動モードで集録を行っています。カードはインストール及び信号の接続も正しくされたようですが、アナログ入力を行う際に信号に多くのノイズが入ります。Measurement & Automation Explorer(MAX)上のテストパネル及びLabVIEWのサンプルプログラムでも同様のノイズが入ります。このノイズの原因はなんでしょうか?低減するにはどうすればいいのですか?
解決策: ノートPCの場合、こういったノイズは大抵ノートPC自体の電源に原因があります。インラインコンバータを通じてノートPCに提供されているDC電源を観察すると、DC電源は差動で安定している事が分かります。しかし、振幅の大きいpeak-to-peak電圧で50Hzもしくは60Hz電圧パターン(電源周波数)が見られます。これが不安定的なAIGNDの原因となり、信号にノイズが入る要因となります。
回避策として三つの方法があります。これらをお試し下さい。
- 壁の電源からノートPCを外します。これにより、ノートPCは完全に不安的なAIGNDを使わずにノートPC自体の電源を使うことになります。
- 計測システムの信号源をAIGNDに基準化します。差動モードの場合はACH(-)を直接にAIGNDに接続します。これにより、測定システムの-チャネルに載っているノイズにグラウンドへの逃げ道を提供し、安定的な作動モードになります。但し、この方法ではコモンモードノイズの除去は出来ないので、ご注意下さい。
- バイアス抵抗を使います。浮動信号源と浮動測定システム(差動モードもしくは非基準化シングルエンドモード)間にコモンモード電圧が大きくて、許容入力電圧範囲を超えた場合、大きなバイアス電流がシステムに入力され測定エラーが生じる場合があります。こういった場合、バイアス抵抗を用い、バイアス電流を逃がす方法を使います。10k~100kΩ程度のバイアス抵抗をDC信号源の場合はACH(-)とAIGND間に1つを、AC信号源の場合はACH(-)とAIGND間とACH(+)とAIGND間に各々同じ抵抗値の抵抗を入れます。
関連リンク: Developer Zone Tutorial: Field Wiring and Noise Considerations for Analog Signals Developer Zone Tutorial: Common Mode Voltage
添付: [Derrick Snyder 12/28/07] added br tags. fixed both links. reformatted one link to match devzone tutorial.
報告日時: 02/04/2003
最終更新日: 01/02/2008
ドキュメントID: 2N16IOQ9
Other Support Options
Ask the NI Community
Collaborate with other users in our discussion forums
Request Support from an Engineer
A valid service agreement may be required, and support options vary by country.