Ultiboard において、ソルダーマスクを追加、編集するにはどうすればよいでしょうか



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 10.0.1
使用ソフトウェア・バージョンに特化:
二次のソフトウェア: N/A

問題:
プリント基板上にソルダーマスク部を追加、編集したいのですが、どのようにすればよいでしょうか。

解決策:
「ソルダーマスク」とは、ソルダーレジスト、レジスト、マスク等の名前で呼ばれることがあります。

デフォルト動作
 デフォルト設定の場合、すべての表面実装用のパッド、スルーホール用パッドは、ソルダーマスクの指定がされており、ユーザが追加を行う必要がありません。

「ソルダーマスク」という単語は、混乱を招きやすい言葉です。あたかも、銅を露出させなければならない場所に対して、表面を覆ってしまう必要があるかの様な印象を与えます。これは、 Ultiboard のようなプリント基板設計ソフトウェアで作業を行う場合は、誤った認識になります。 このソルダーマスク自体を、反転イメージとして考えると理解しやすくなります。 材料表面を露出させておきたい場所(マスクを行いたくない場所、例えば「半田付け用のパッド」、あるいは「銅表面を露出させておきたい個所」等)を、保護するためにマスクを行うと考えてください。

以下の図は、 Ultibord のソルダーマスクレイヤーを表した画像になります。緑色に見える部分が、銅を表面に露出させる個所(たいていの場合、半田用パッド(フットプリント))になります。黒い背景の部分が、本当にソルダーマスク材料でコーティングされ、銅表面が露出しない個所になります。それゆえに、反転イメージの概念になります。

         


ソルダーマスクの可視化
設計中のプリント基板上において、ソルダーマスクを可視化するには、以下の手順を行います。
 1) 画面左「設計ツールボックス」の下部で「レイヤー」タブを選択
 2) ソルダーマスク(上)、ソルダーマスク(下)の左横に、チェックを入れる
 
   チェックを外すことで、表示を隠す事ができます


ソルダーマスクの追加
設計中のプリント基板においてソルダーマスクを追加する場合は、以下の手順をとります。
 1) 画面左「設計ツールボックス」の下部で「レイヤー」タブを選択
 2) ソルダーマスク(上)または、ソルダーマスク(下)文字部分をダブルクリック、表示を反転させ、
   アクティブにする
 3) 「配置」 >>「形状」を選択し、ソルダーマスクを行いたい(銅を露出させたい)場所で形状を指定する


ソルダーマスクの編集、消去
ソルダーマスクレイヤーがアクティブな状態であれば、ソルダーマスクオブジェクトを、他のオブジェクトと同じように扱う事ができます。このため、他のオブジェクトと同じように編集し、消去する事ができます。


オーバーサイズのソルダーマスク
もし、個々のパッドより大きなソルダーマスクが必要な場合、Gerber File を出力する際に、以下の作業を行ってください。
 1) 「ファイル」 >>「エクスポート」 から エクスポートウィンドウ内で 「Gerber RS-274X」 を選択、
    「プロパティ」 を押す
 2) Gerber プロパティウィンドウの「拡大」セクションで、必要な項目に数値を入力

関連リンク:

添付:
Soldermask.jpg




報告日時: 11/22/2006
最終更新日: 04/13/2010
ドキュメントID: 43LFGPMC