LabVIEW Real-Timeでは、どのようにファイルダイアログを作成できますか?



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 6.1
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
LabVIEW Real-Timeを使用し、RTターゲット上で「ファイルダイアログ」関数を使用すると「キャンセル」という端子からTRUEの値が返り、この関数自体が実行されません。 またRTターゲット上で「開く/作成/置換ファイル」関数を実行するとエラー43(ユーザに操作がキャンセルされました)が発生します。 ファイルダイアログを開く関数はLabVIEW Real-Timeで使用できないのでしょうか?

解決策:
ファイルパスを指定する際に「開く/作成/置換ファイル」関数は「ファイルダイアログ」関数を使用します。 この「ファイルダイアログ」関数はOSのシステムファイルダイアログボックスを開く関数です。 しかしながら、LabVIEW Real-Time OSにはシステムファイルダイアログボックスが存在しません。 よってこの関数を使用するとエラーが発生します。
解決策として「リストディレクトリ」関数を使用する方法があります。 この関数を使用することによってファイルダイアログボックスと同じように、RTシステムのハードドライブのディレクトリが確認できます。 なお、「リストディレクトリ」関数はファイルI/O>上級パレットの中にあります。 この関数を使用し、ファイルダイアログボックスをプログラム的に開くサンプルがありますので、リンクをご覧下さい。

一般的にRTターゲットとの通信はデフォルトのフロントパネル通信に頼るべきではありません。 このフロントパネル通信機能はあくまでデバッグを行なうためのツールとして存在するものです。 最終的なアプリケーションではTCP/IPやDataSocketなど他の通信方法をご使用ください。 また、通信方法の詳細に関しては、リンクを参照ください。

関連リンク:
Developer Zone Example: Choosing a File Programmatically Using the List Directory Function
KnowledgeBase 2M9ARPEW: Real-Time VI To Host VI Communication Methods


添付:





報告日時: 12/10/2002
最終更新日: 12/31/2007
ドキュメントID: 2S9D21OH