NI4350/NI4351使用時の温度計測値に対するオフセット



ハードウェア: Modular Instruments>>High-Precision DAQ (Dataloggers)

問題: 精密データ集録用ボードNI4350(およびNI4351)を温度を計測に使用する時、すべてのチャンネルにオフセットが確認されます。これは電圧入力範囲が+/-2.5V以上に設定されているときだけに起こります。+/-2.5V以下に設定されている場合、温度計測は正常に行われます。

解決策: NI435xはすべてのチャンネルに対して一つのゲイン(電圧入力範囲)設定しかできません。入力範囲を上げると、入力値の正確さが低下します。それが原因で温度計測チャンネルにもオフセットが発生します。改善方法は:

仮想電圧集録:最良の回避案は電圧分割回路および外部の増幅回路を使って電圧信号を縮小させる方法です。
この方法であれば、温度計測への影響がなくなります。すなわち、電圧を小さな範囲に強制する方法です。

LabVIEW, CVI, および他の言語:入力範囲の近いチャンネル同士をグループにまとめる。そして、それぞれのグループ毎にスキャンする。(例:入力範囲の大きいグループ1のStart-Read-Stopを行い、その後に入力範囲の小さいグループ2のStart-Read-Stopを行う。)
これにより、測定対象に対して最適なゲイン値を使用した測定が可能となります。

関連リンク: What are the Voltage Input Ranges for the NI 435X Device?

添付:





報告日時: 03/01/1999
最終更新日: 01/17/2005
ドキュメントID: 1J0C5N8U