Archived: IMAQ VisionアプリケーションをLabVIEW RTで実行するためには何が必要ですか?
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使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: N/A
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A
問題: IMAQ Vision 6.1はLabVIEW RTでサポートされているようですが、実際にはどのような設定が必要になるのでしょうか?
解決策: The IMAQ Vision for LabVIEW Real Time
ユーザーマニュアル に詳細がございますので、こちらも併せてご参照ください。
まずIMAQをPXIプラットフォームで使うためには、次のコンポーネントが必要となります。
1.Windowsがインストールされている817xシリーズPXIコントローラ(Windowsが必要なのは、RTとして起動する前にIMAQモジュールの設定を記憶させるためです)
2.Vision6.1ディベロップメントモジュールCD(このCDはNI-IMAQ、IMAQVision、そしてVision Builderをホストマシンにインストールするのに必要となります)
3.LabVIEW 6.1 Real-Time(ホストマシン用)
4.NI-IMAQ(ホストマシンにはバージョン2.5.4以降、ターゲットマシンにはバージョン2.5.1以降が必要となります)
上記のソフトウェア・ドライバを適切なマシンにそれぞれインストールしましたら、次の手順を踏んでください。
5.フロッピーディスクを2枚用意してください。このうち一枚は、PXIコントローラをRTとして起動するのに必要なブートディスクを作成するのに必要となります。Measurement & Automation Explorer(MAX)を起動した後、Tools>>Remote Systems>>RT PXI Disk Utilities>>Create PXI Boot Disk。
6.2枚目のフロッピーディスクには、/NI-IMAQ/binディレクトリからConfigureIMAQRT.exeをコピーして下さい。
7.PXIコントローラをWindowsとして起動します(RT用のブートディスクを入れない限りは、Windowsとして起動します)。MAXでIMAQモジュールの設定を行った後、ConfigureIMAQRT.exeを2枚目のフロッピーディスクよりコピーして、実行させます。こうすることにより、先程設定したIMAQモジュールの設定が、RTとしてPXIコントローラを起動した際にも記憶させておくことができます。モジュールの設定を変える際には、毎回ConfigureIMAQRT.exeを実行させる必要があります。
8.次に手順5で作成したRT起動ディスクを使用して、PXIコントローラをRTとして起動します。ホストマシンのMAX>>リモートシステムより確認できるので、ご覧下さい。この時にホストマシンとターゲットマシンが同じサブネット上にあるか、或いはCAT-5ケーブルを使って両者が繋がれているよう注意してください。
9.MAXのリモートシステムからPXIコントローラを選択した後、ウィンドウ右側に表示されるネットワーク設定のタブからIPアドレスとエイリアスを設定することができます。DHCPサーバーを使って自動的にIPアドレスを振り分けを行うか、もしくは特定のIPアドレスを指定してください。(問題があった場合には、御社のネットワーク管理者に相談することをお勧めいたします。)IPアドレスを設定したら「適用」をクリックして下さい。
10.次にターゲットマシンにドライバをインストールします。先程と同じようにMAX>>リモートシステムよりPXIコントローラを選択した後、今度はソフトウェアタブ内を右クリックして、LabVIEW RT、IMAQ Vision RT、NI-IMAQ-RTをインストールして下さい。これでホストマシンからダウンロードされたIMAQ或いはVisionのアプリケーションを実行するための準備がすべて整いました。アプリケーション構築に当たっては、LabVIEW>>examples>>Vision>>4. Real-Timeに含まれているサンプルをご参照ください。
11.\NI-IMAQ\bin\imaqdiag.llbに収められている、MAQ Hardware Diagnostic.viをターゲットマシンにダウンロードして実行すると、インストールしてあるIMAQモジュールが正常に機能するかというテストを行います。
新しくRTに加わった機能として、二つの表示に関するVIがあります。その一つがIMAQ Remote Compressionで、ネットワーク経由でホストマシンに画像を送る際の圧縮パラメタの設定に使用されます。またIMAQ VisionアプリケーションをRT上で実行する場合、WindDrawが画像の送付やその際の通信速度の最適化を行います。ホストマシンがネットワークに繋がれていない時には、全体的なプログラムのパフォーマンスを損なわないために、このWindDraw関数が全て無視されます。他のプログラムコードはWindDrawがデータの配信を終えるのを待っているので、上記のパフォーマンスの低下といった現象がが起こるわけです。その際には、画像の圧縮率を高める、或いはWindDrawを使用しないなどといった対策が必要になります。
画像を表示する方法としては他にPXIコントローラについているVideo Outの使用があります。この時モニターには一度に複数の画像を表示することはできません。IMAQ WindDrawのwindow numberを15と設定すると、画像がPXIコントローラのビデオポートに出力されます。(この機能はPXI-8175/8176のコントローラでしかサポートされていませんので、ご注意下さい。)IMAQ Video Out Display ModeというVIがあるので、ここから画像をモニタに出力する際の設定(解像度等)を行って下さい。この方法だと、画像を圧縮したりネットワーク上で転送する必要がなくなるので、表示が速くなります。
LabVIEW RTがインストールされていないホストマシンを使ってRTアプリケーションを実行する際には、IMAQ Vision Deployment Engine CDの購入が必要となります。これにより、IMAQ Visionランタイムエンジンがインストールされて、実行形式のファイルを走らせることができるようになります。デプロイメントエンジンには一つのライセンスしかついてきませんので、実行形式のファイルを複数のターゲットマシンに配布したい場合には、その都度新たにライセンスを購入する必要がございます。
ホストマシンにLabVIEW RTのインストールされている場合には、ビジョン用のLabVIEW RTランタイムエンジンの他に、RTライセンスも必要となります。複数のターゲットマシンを使用している場合、各ターゲットマシンに於いてIMAQモジュールの設定を行って下さい(手順7参照)。
関連リンク: National Instruments Image Acquisition and Vision Support HomepageKnowledgeBase 2JAED68M: Requirements for Running IMAQ Vision and IMAQ 2.6 (or Earlier) on LabVIEW RTProduct Manuals: LabVIEW Real-Time Module User Manual
添付:
報告日時: 03/11/2002
最終更新日: 06/05/2009
ドキュメントID: 2JAED68M