LabVIEW FPGAモジュールでコンパイラパスエラーが発生するのはなぜですか?



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: N/A
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題: LabVIEW FPGAモジュールを使用してコードをコンパイルすると以下のようなエラーが発生します。

#SERVER ERROR: Error starting compile: Check "Compiler Path" in compile server configuration. #

このエラーのため、コンパイルができません。これを回避する方法はありますか?

解決策: このエラーは、いくつかの原因により発生します。

  1. LabVIEW FPGA Compile Serverのオプションが適切に構成されていないことが挙げられます。LabVIEW FPGA Compile Serverは以下から起動し、そこでオプションの設定が可能です。

    Windowsスタートメニュー>>プログラム>>National Instruments>>LabVIEW X(※1)>>LabVIEW FPGA Utilities>>CompileServer

    LabVIEW FPGA Compile Server上のConfigure...ボタンをクリックします。Configure Serverウィンドウが開きますので、そのウィンドウに表示されるパスがコンピュータ上に存在するか確認をしてください。デフォルト設定は以下になります。

    • Compiler Path -> C:\NIFPGAX(※2)\Xilinx
    • Compiler Resource -> C:\Program Files\National Instruments\LabVIEW X(※1)\RVI\resource
    • Root Build Directory -> C:\NIFPGAX(※2)\srvrTmp

    (※1)Xは使用しているLabVIEWのバージョンを示します。
    (※2)Xは使用しているLabVIEW FPGAモジュールのバージョンを示します。

    もし、これらのディレクトリが一つでも存在しない場合、LabVIEW FPGAモジュールの修復を行う必要がございます。

  2. プロセスリストが返されるのを無効にするレジストリキーが生成されている。
  3. マイクロソフトレジストリキーが破損または欠如している。

2と3の項目に該当するかを診断する為に、添付のVIを実行して下さい。この診断用VIは、プロセスリストが返されるのを無効にするレジストリキーが存在している場合には、そのレジストリキーを削除します。このレジストリキーは、プロセス情報を読み取ろうとした時にタイムアウトが発生するとOSによって開始されますが、削除することによる弊害は有りません。次に、この診断用VIは、必要なレジストリキーが存在するかどうかもチェックし、その後、実行ファイルtlist.exeを呼び出し実行します。この実行ファイルは、コンパイルプロセス中にも実行される実行ファイルで、実行されているプロセスリストを返す機能を持った実行ファイルです。

本診断用VIを実行した後もコンパイルエラーの問題が継続する場合には、必要なレジストリキーが破損または欠如している可能性が有ります。破損または欠如しているレジストリキーは HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Perflib\009 です。本レジストリキーはNational Instruments製品によってインストールされるレジストリキーではないため、レジストリキーの詳細と修正方法につきましては、Microsoftへお問い合わせ下さい。診断用VIや一般的なレジストリエディタの操作方法等で不明な点がありましたら、日本ナショナルインスツルメンツの技術サポートまでお問い合わせ下さい。

必ずご注意ください:レジストリエディタによるレジストリの編集を行うことで、OSが不安定になりやむなく再インストールを必要とすることもあります。レジストリエディタの使用はユーザご自身の責任であることをご理解ください。

正常なレジストリキーを持つ、同じOSの同じサービスパックのバージョンのPCからレジストリキーをコピーすることがレジストリを修正する方法の一つかもしれません。正常なPCにおいて、レジストリエディタを起動し、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Perflib\009を開きます。メニューバーのファイル>>エクスポートをクリックしてレジストリファイルを保存します。そしてそのファイルを修復したいPCへ移行します。ファイルをダブルクリックすることでレジストリへ追加することができます。その後、再び診断用VIを実行して下さい。



関連リンク:

 



添付:
FixTlist.vi




報告日時: 06/01/2005
最終更新日: 12/04/2007
ドキュメントID: 3M0HANUW