DAQmxでスケールなしで集録したRAWデータはキャリブレートされていますか?



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 7.3
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題: データ集録のパフォーマンスを上げるために、スケールなしのU16やU32といったRAWデータでのデータ集録を行い、スケーリングは後で行うことを試みました。DAQmxドライバを使用して集録したRAWデータは既にキャリブレートされていますか?

解決策:
Mシリーズボードを使用した場合、集録したRAWデータはキャリブレートされていません。
キャリブレーション情報とスケーリング情報はドライバによって結合されており、DAQmxチャンネルプロパティノードのAI.DevScalingCoeffより取得できます。このプロパティは、プロパティ>アナログ入力>一般プロパティ>上級>デバイススケール係数>デバイススケール係数をクリックすることにより選択できます。


このプロパティは配列データを返します。配列の各要素は、多項式の係数に相当します。この係数を使用することにより、RAWデータからスケーリングデータを算出することが可能です。

 

Eシリーズボードを使用した場合、集録したRAWデータはハードウェア上でキャリブレートされていますが、スケーリングはされていません。
スケーリング情報は、前述のプロパティノードで同様にして取得可能です。使用するデバイスの分解能と入力範囲を与えることにより、下記の式を使って、バイナリ数値から電圧値への変換が可能です。

  バイナリ数値/分解能×入力範囲=電圧値

下記のリンクには、デバイススケール係数から返ってくるスケーリングデータを、どのように使用するかの例があります。LabVIEWのサンプルに、RAWデータをファイルにロギングするサンプル「Cont Acq&Graph Voltage ? To File (Binary).vi」 と、そのデータを読み出しスケール係数を適用するサンプル「Graph Acquired Binary Data.vi」が含まれています。



関連リンク: Developer Zone Example: Converting Raw Voltage Values to Actual Voltage Values
DAQmx読み取り関数のRAWデータをスケーリング値へ変換する方法
DAQmxでスケールなしで集録したRAWデータはキャリブレートされていますか?


添付:





報告日時: 01/25/2005
最終更新日: 01/21/2014
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