BNC-2120 端子台を使用して熱電対の測定を行う際の仮想チャネルを作成する方法



使用ソフトウェア: Driver Software>>NI-DAQ
使用ソフトウェア・バージョン: 6.8.0
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
BNC-2120 や熱電対用回路を備えているその他の端子台は熱電対と CJC を使用した測定を行うことができます。ではこれらを使う為に、どのように仮想チャンネルを作成すればよいのでしょうか?NI-DAQmx のエラーコード 20077 の解決法も教えてください。

解決策:


ご使用のドライバによって方法が変わります。

NI-DAQmx

  1. Measurement & Automation Explorer 上で DAQ カードを右クリックし、プロパティを選択します。


  2. アクセサリタブに進みます。
  3. DAQ カードに接続している端子台を選択します。
  4. 構成ボタンを押します。


  5. BNC-2120 の場合、温度リファレンス有効のチェックを入れます。またTemp Ref と Thermocouple スイッチを入れます。この部分のチェックを入れない場合、エラー 20077 が発生します。


  6. ご使用の熱電対チャンネルの NI DAQmx グローバル仮想チャンネルを作成することができ、ビルドインの CJC を選択することが出来ます。


メモ: アナログ入力チャンネル 0 を物理チャンネルとして使用しないでください。このチャンネルはCJC への温度リファレンスとして使用されます。

Toraditional NI-DAQ ( 従来型NI-DAQ ) 

Measurement & Automation Explorer (以下MAXと略します) 上で仮想チャンネルを作成したとき、零接点補償 (CJC) を行う必要があります。零接点補償は通常 DAQ デバイスに接続している信号調節器により行われます。もし、信号調節器をお持ちであればそちらをご利用ください。そうでなければ零接点補償を行う為の仮想チャンネルを作成する必要があります。ユーザマニュアルで、端子台がどの CJC センサを使用するか確認する必要があります。

以下が CJC 仮想チャンネルを作成する手順になります。

  1. MAX の構成にあるツリーのマイシステム≫データ設定を右クリックし新規作成...を選択します。
  2. 従来型 NI-DAQ 仮想チャネルを選択し終了ボタンを押します。
  3. アナログ入力を選択し次へ>をクリックします。
  4. チャネル名(仮想チャンネルに名前を付けます。例えば"ICセンサ"等。)とチャネルの説明(この仮想チャンネルのヘルプを作成します。必ず入力する必要はありません。)を決め次へ>をクリックします。
  5. 電圧を選択し、(温度測定です)レ点を入れ次へ>をクリックします。
  6. 適切な単位及び範囲を指定し、次へ>をクリックします。
  7. 新規カスタムスケール...を選択します。
  8. ここでスケーリングを行うために、使用するアクセサリに対応する設定を行います。例えばBNC-2120上にあるICセンサの場合、1℃に対し0.01Vを返し、線形である為、スケールの種類は線形スケールを選択します。スケール名及びスケールの説明はチャネル名、チャネルの説明と同様に任意で決めます。
  9. この場合カスタムスケールは温度を摂氏(℃)で計測を行いたいので線形公式のスケーリングはm=100、b=0にします。するとスケール後の値は摂氏(℃)として値を返します。係数を入力しましたら次へ>をクリックします。
  10. グラフ上でスケール後の値が正しく表示されているかどうか確認し、完了ボタンを押します。
  11. 作成したスケールをプルダウンメニューから選択し、次へ>をクリックします。
  12. 使用するDAQボードを選択し、ICセンサが接続されているチャンネルをプルダウンメニューから選択します。また、そのチャンネルのアナログ入力モードを選択し、完了ボタンをクリックして終了です。

使用する熱電対に応じてタスク、グローバルチャンネル、仮想チャネルを作成してください。また、熱電対はタイプを選択し、CJCソースはユーザ提供を選択し、CJC仮想チャネルはICセンサを選択してください。

関連リンク:

添付:
BNC-2120-0.JPG
BNC-2120-1.JPG
BNC-2120-2.JPG




報告日時: 01/09/2001
最終更新日: 12/09/2010
ドキュメントID: 25894KQT