LabVIEW 2010 SP1 におけるコンパイラ設定の変更方法



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 2010 SP1
使用ソフトウェア・バージョンに特化: 2010 SP1
二次のソフトウェア: N/A

問題:
LabVIEW 2010 SP1 のコンパイラの最適化処理で、ブロックダイアグラムのサイズによって特定の最適化処理が自動的にオン/オフにされるためのしきい値を変更したいのですが、方法を教えてください。

解決策:


LabVIEW 2010 SP1 ではブロックダイアグラムの情報を元に、コンパイラが全ての最適化処理を行うかどうかを VI のコンパイル前にチェックします。これはブロックダイアグラムの規模が非常に大きい場合、コンパイラが全ての最適化処理を行うとコンパイル時間が長くなり、多くのメモリを使用してしまうためです。この VI のコンパイル前のチェックで最適化処理を行うかどうかを決めるしきい値をユーザが調整できます。このしきい値は抽象的なもので、主にブロックダイアグラムのサイズや、ノード、サブダイアグラムの数を元に算出されます。

このしきい値を変更するためには LabVIEW 構成ファイル(Windows では LABVIEW.ini)に LVMLargeVIThreshold のトークンを加えます。このトークンの初期値は 7500 となっています。この値が大きければ大きいほど最適化処理の部分的な自動無効化は、ブロックダイアグラムがより大きなサイズになった際に行われることになります。

LabVIEW が VI をコンパイルするのは再コンパイルのフラグが設定され(VI の外観以外が編集された際にフラグが設定されます)VI がロード、保存、もしくは実行された時です。LabVIEW 2010 では VI をビルドする際もコンパイルを行います。前述の LabVIEW 構成ファイルのトークンで設定されたしきい値は全ての VI のコンパイル時に適用されます。特定の VI 単位で最適化処理の有無を設定することは現段階では行うことができません。ブロックダイアグラムのサイズが非常に大きな VI を開発し、完成した VI に全ての最適化処理が適用された状態にしたい場合、前述のトークンで設定する値を非常に大きな値にしてください。



関連リンク:
KnowledgeBase 5ER879WI: LabVIEW コンパイラのメモリ使用とパフォーマンスについて



添付:





報告日時: 02/11/2011
最終更新日: 03/31/2011
ドキュメントID: 5IAEKGWI