LabVIEW6.1のリモートフロントパネルの機能を、アプリケーションビルダーで作成したEXEファイルに組み込む方法



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 6.1
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア:

問題: LabVIEW6.1のRun-Time Engineのみをインストールしたターゲット先のコンピュータへ、LabVIEW6.1プロフェッショナル開発システムのアプリケーションビルダーで作成したEXEファイルに、リモートフロントパネルの機能を付加して配布したいと思います。リモートフロントパネルの機能を配布用プログラム(EXEファイル)で使用することは可能ですか?

解決策: もちろん可能です。LabVIEW6.1にて、LabVIEW6.1 Run-Time EngineとNI License Managerを含んだ形で、配布プログラム用のインストーラを作成することが可能です。NI License ManagerはリモートPCがアプリケーションへアクセスするための、ライセンスを管理するソフトウェアです。NI License Managerを配布用インストーラに含む手順は、アプリケーションビルダーダイアログ中の”インストール”タブ中の”上級...”ボタンをクリックして現れる”上級インストーラ設定”ダイアログ中で”リモートパネルライセンスサポート”のチェックを入れます。作成したインストーラをターゲット先のPCで実行することで自動的にNI License Managerがセットアップされます。LabVIEW6.1のプロフェッショナル開発システムの初期状態では、リモートフロントパネルのライセンスは、1つのクライアントに対してのみ、プログラムのフロントパネルの”監視”と”制御”を行うことが出来ます。複数のユーザがリモートフロントパネルの機能を使用するためには、弊社から別途ライセンスを購入していただき、NI License Managerから、ライセンスのアップデートをしていただく必要があります。

配布プログラムをインストール後、プログラムのフロントパネルを立ち上げ、Tools >> Options >> Web Server: Configurationを選択します。Enable Web Serverへチェックを入れます。あらかじめ閲覧可能なVIが組み込まれたHTMLファイルを、開発側PCのLabVIEWで作成して用意しておき、このHTMLファイルを開発側PCから、ターゲット先PCのアプリケーションインストールフォルダの中の”www”フォルダの中へコピーする必要があります。(EXEファイルの置かれたフォルダの中に、”www”フォルダを作成する)Webブラウザを立ち上げ、URLを”http://WebサーバのIPアドレス/VI名.htm”と打ち込んでいただくことで、アクセスが可能になっていることが確認できると思います。


もし、配布プログラムのインストール時に、Webサーバを自動的に開始したい場合は、次のような手順で、iniファイルを作成するのが良いでしょう。

テキストエディタ(Windowsのメモ帳など)を開き、以下のように記述します。


[My Application]
WebServer.Enabled=True
WebServer.LogEnabled=True
WebServer.RootPath=C:\Program Files\My Application\www


このファイルを My Application.ini として保存します。
(注意)ここでMy Applicationは作成したプログラム名を示しているため、適切なプログラム名へ書き換えていただく必要があります。


開発側PCでインストーラを作成するときに、アプリケーションビルダーの”インストール”タブの”ファイル”ボタンをクリックし、”ファイルを追加”をクリックし先の.iniファイルを追加し、”インストール先サブディレクトリ”をEXEファイルと同一のパスにします。また、先の.htmファイルも追加し、”インストール先サブディレクトリ”を”www”と設定します。

上記の手順で、配布プログラムのインストールを行うときに、Webサーバが自動的に起動し、.htmファイルも閲覧可能状態になります。

アプリケーションビルダー、VIのフロントパネルのWebパブリッシング、HTMLファイルの作成についてのより詳しい情報は、LabVIEWのヘルプを参照してください。
ヘルプ>オンラインヘルプリファレンス

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報告日時: 11/28/2003
最終更新日: 11/28/2003
ドキュメントID: 2IDDCHB9