SCXI-1121、SCXI-1122モジュールにおけるRTDセンサの接続方法
ハードウェア: SCXI
問題: RTDセンサをSCXIモジュールに取り付けたいのですが、どのように接続したらよいのでしょうか?
解決策: RTD(測温抵抗体) は、温度とともに抵抗が変化するデバイスです。RTDは巻線もしくは純金属製の皮膜フィルタで構成されています。一般に、RTDは熱電対よりも精度が高く、冷接点補償を必要としませんが、熱電対よりも高価で、精度を保つために線形化が必要になります。また、RTDは無給抵抗デバイスであるため、測定可能な電圧を発生させるための励起電流が必要になります。励起電流が非常に大きい場合には、熱により抵抗値が変化してしまい、測定誤差の原因となる可能性があるので、励起電流は必要最低限に抑える必要があります。
信号調節器は一般的にプラグインDAQデバイスと接続され、またRTD接続のインターフェイスとなります。信号調節器はRTDに励起電流を供給し、微小な電流値を増幅し、フィルタによりノイズを除去します。また、計測システム(ホストPC)とRTDを絶縁することもできます。
SCXI-1121は、4チャネルの絶縁モジュールで、各チャネルにそれぞれ設定可能な絶縁増幅器、フィルタ、及び励起ソースを装備しています。SCXI-1122は、16チャネルの絶縁モジュールで、全チャンネルに対して1つの絶縁増幅器、フィルタ、および励起ソースを装備しています。
接続 RTDには2線式/3線式/4線式/RTDがあり、接続方法はそれぞれ異なります。SCXI-1320ターミナルブロックを用いた場合のRTDの接続例を示します。ジャンパのW22、W23をセットし、チャネル1に対する励起電流を選択します。W24、W25をセットし、励起電流のレベルを0.150mA、もしくは0.450mAに選択します。ブリッジ構成が必要ないのであれば、そのままRTDをチャネル1に接続します。
注: RTDをSCXIに接続する前には、コモンモード電圧がデバイスの許容電圧以内であるかどうか確認して下さい。限度値を超えてしまった場合には故障の原因となります。
以下のグラフ(Figure1)に4線式のRTDの接続方法を示します。4線式RTDでは、導線の抵抗整合による誤差も補償するため、最も高い精度が得られます。ターミナルブロックへRTDを接続した後にモジュールへ接続します。
Figure3に、2線式/3線式/4線式/RTDの接続方法を示します。Figure1の4線式の場合と同様に、最初の赤い線をIEX+、次の赤い線をCH+、最初の黒い線をCH-、次の黒い線をIEX-に接続します。
詳しくはSCXI入門またはSCXI-1121user manual、SCXI-1122user manualを参照ください。
関連リンク: SCXI入門SCXI-1121user manualSCXI-1122 user manual
添付:
- figure1.gif - figure2.gif - figure3.gif
報告日時: 11/28/2001
最終更新日: 10/13/2009
ドキュメントID: 2FR6TC55
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