Archived: サンプルVIのTwo E-Series Triggered Externally.viがプリトリガスキャンを行うと正常に動作しません

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ハードウェア: Multifunction DAQ (MIO)>>E Series

問題:
サンプルVIのTwo E-Series Triggered Externally.viを用いてPFI0のラインにトリガパルスを送った後に二枚のデバイスで同時に有限回のスキャンを行っています。
この動作は問題なく行えるのですが、プリトリガスキャンを行おうとプリトリガスキャン数の設定を行いましたが、この設定が反映されません。何が問題なのでしょうか。

解決策:
このサンプルプログラムはデジタル開始トリガを用いた動作を想定して作成されています。
プリトリガスキャンを行う場合、AI 停止トリガを使う必要があります(開始トリガ及び停止トリガに関しましては下記のリンクをご参照下さい)。
このサンプルを停止トリガを使用するためには、下記の手順に従ってください;

  • Two E-Series Triggered Externally.viのブロックダイアグラム上で、AI Read.viの"読み取り/検索位置(マークから)"端子に何も接続されていないはずです。
  • この端子を右クリックし、定数か制御器を作成してください。この端子は二つの数値を含んだクラスタの入力となっております。一つ目の入力は"relative to trigger point"に、二つ目の入力はプリトリガスキャンを行う際の読み取りの開始位置を設定してください。
  • プリトリガスキャンを行うために、配置されている二つのAI Read.viに対してこの作業を行ってください。

    また、AI開始トリガではなくAI停止トリガを使用するために、Route Signal.viの"信号ソース"への入力を2(AI開始トリガ)から3(AI停止トリガ)に変更する必要があります。
    デフォルトの2という設定はPFIラインの0と一致し、これは開始トリガ用の設定となります。停止トリガを使用する際には3という設定を行う必要があります。これはPFIラインの1と一致し、停止トリガのためのものとなります。

    下記のリンク「Two E-Series Triggered Externally With Pretrigger Scans.vi」に上記の手順を行いプリトリガスキャン用にサンプルを書き換えたものがございますので、ご参照下さい。

    また、DAQmxを用いた場合、AI停止トリガはDAQmxでは基準トリガ(Reference Trigger)という名称になっております。
    従来型の場合と同様に、この基準トリガをRTSIなどを通して接続することによって複数のデバイス間でプリトリガスキャンを行うことが可能です。
    但し、信号をRTSIを通して接続する場合、Measurement & Automation Explorer(MAX)でRTSIの設定を正しく行う必要があります。
    MAXの"デバイスとインターフェース"の項目より"NI-DAQmxデバイス"を右クリックし、"新規NI-DAQmxデバイスを作成"よりRTSIケーブルを選択してください。
    この作業を行うとNI-DAQmxデバイスの項目に"RTSIケーブル"という項目が追加されます。この項目をハイライトすると右側の画面に接続されているデバイスが表示されますので、もしこの中に使用したいデバイスがなかった場合、RTSIケーブルの項目を右クリックし、"RTSIケーブルにデバイスを追加"よりデバイスを追加してください。

    また、DAQmxのサンプルにありますMulti-Device Synch-Shared Timebase & Ext Dig Trigger.viをプリトリガスキャン用に変更したサンプルを添付致しましたのでご参考下さい。


  • 関連リンク:
    KnowledgeBase 0HU7KPTA: Digital Trigger AとDigital Trigger BとDigital Trigger A&Bの定義
    KnowledgeBase 268EP54U: How Can I Start and Stop an Analog Acquisition Using an Analog Trigger?
    Developer Zone Example: Two E Series Triggered Externally with Pretrigger Scans

    添付:


    Multi-Device Synch - Shared Timebase & Ext Dig Ref Trigger.llb - Multi-Device Synch - Shared Timebase & Ext Dig Ref Trigger.llb



    報告日時: 03/07/2003
    最終更新日: 12/20/2007
    ドキュメントID: 2V68T9W0