NI-SCOPE の「最小サンプルレート」を変更すると「実際のレコード長」の値が変化する



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: N/A
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
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問題:
NI-SCOPE の「niScope 水平軸タイミングを構成」のサブ VI において「最小サンプルレート」を変更すると「実際のレコード長」の値も変化します。また「実際のサンプルレート」の値が一定にもかかわらず「実際のレコード長」の値が変化します。「実際のレコード長」の値は指定した「最小サンプルレート」に依存して決定される様ですが、これはなぜでしょうか。

解決策:

NI-SCOPE のドライバが「実際のレコード長」を割り出す方法は IVI Foundation の標準規格によって定義されています。IVI の規格では、設定したサンプルレートに対して、各レコードの時間は一定である必要があります。NI-SCOPE のドライバは IVI の標準規格に準拠しているので、各レコードの時間を一定に保つ様に「最小サンプルレート」を元に「実際のレコード長」を割り出します。

例えば PXI-5122 において 1000 サンプルを 24MS/s で計測したい場合、計測全体にかかる時間は 0.0416[msec] になります。5122 デジタイザボードは最大サンプルレートの 100MS/s を整数 N で割った値のサンプルレートをサポートしているため、実際は 25MS/s が実際のサンプルレートとなります。IVI の標準規格では設定したサンプルレートに対して各レコードの時間が一定である必要があるので、実際は 25MS/s のサンプリングレートではありますが 24MS/s のレートを設定しているので 0.0416[msec] * 25MS/s の計算式より 1042 のレコード長を集録することになります。この 1042 が実際のレコード長に値します。



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報告日時: 05/03/2004
最終更新日: 08/24/2011
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