DAQmx 9.3, 9.3.5, 9.4, 9.5 及び 9.5.1 の場合、NI-4461 の出力電圧値が正しくない可能性があります。



使用ソフトウェア: Driver Software>>NI-DAQmx
使用ソフトウェア・バージョン: 9.3
使用ソフトウェア・バージョンに特化: 9.5.5
二次のソフトウェア: N/A
ハードウェア: Modular Instruments>>Dynamic Signal Acquisition and Analysis (DSA)>>PXI-4461, Modular Instruments>>Dynamic Signal Acquisition and Analysis (DSA)>>PCI-4461

問題:

最近、ナショナルインスツルメンツが NI-4461 にて生成される信号の精度に影響を及ぼすアナログ出力チャネル(AO)の不具合について気づきました。 NI-DAQmx 9.3, 9.3.5, 9.4, 9.5 及び 9.5.1 がインストールされている環境では、NI-4461 の出力チャネルのセルフキャリブレーションが不正確になります。

DAQmx のセルフキャリブレーションは、影響を受けたDAQmx バージョンにてアナログ出力(AO)のセルフキャリブレーションでは間違ったゲイン、オフセット定数を使用し、コンフィグレーションリレーを含むデバイスの初期状態を考慮しておりません。従って、DAQmx セルフキャリブレーションは正確にAOチャネルをキャリブレートしません。こちらのエラーの値は使用中の環境及びセルフキャリブレーション期間によって異なります。予想される最大のエラー値は下記 Table1. にて表示されます。

環境温度変化 予期される最大の追加ゲインエラー 予期される最大の追加ゲインエラー
± 5° C ± 200 mdB ± 78 mV
± 10° C ± 300 mdB ± 84 mV
± 15° C ± 390 mdB ± 90 mV

Table 1. 予期される最大のエラー値
 
NI-DAQmx Version リリース日付
9.3 2/2011
9.3.5 6/2011
9.4 7/2011
9.5 2/2012
9.5.1 3/2012
Table 2. 影響を受けられた DAQmx バージョンとそのリリース日付
 
 
 
 


解決策:

こちらのエラーについての基本的な原因が究明され、NI-DAQmx 9.5.5  (7月2012 リリース) バージョンにて解消されました。 NI-DAQmx 9.5.5 やそれ以降のバージョンにアップグレードされ、DAQmx のセルフキャリブレーションを行うことは推奨の解決策です。

また、別の解決策として、DAQmx のセルフキャリブレーションの直前に DAQmx デバイスのリセットを使用することが挙げられます。こちらの解決策は、NI-DAQmx 9.5.5 がインストールできない場合のみにご利用ください。

もし既存のプログラムにて DAQmx のアップグレードや上述の解決策というオプションがなければ、ナショナルインスツルメンツの技術部にご連絡ください。http://www.ni.com/support/ja/

FAQs:

     スタート>>すべてのプログラム>>National Instruments>>Measurement & Automation より  
          Measurement & Automation Explorer を立ちあげます。そこで、マイシステム>>ソフトウエアの中、NI-
          DAQmx Device Driver を見つけます。こちらの名前の後にバージョン番号が記載されています。

 

 

 



関連リンク: NI-DAQmx 9.5.5

添付:





報告日時: 07/02/2012
最終更新日: 01/04/2013
ドキュメントID: 5Z17OUU8