PXIe-6674Tタイミング/マルチシャーシ同期モジュールの予期せぬ挙動について



ハードウェア: PXI/CompactPCI

問題:

PXIe-6674Tタイミング/マルチシャーシ同期モジュールを使用しているのですが、

ボードのパフォーマンスで予期しない結果が出る場合があります。なぜこのような挙動をするのでしょうか。



解決策:

2013年秋、NI-Syncバージョン3.4.1より前のドライバを使用しているすべてのPXIe-6674Tモジュールに影響を与える理論的な問題があることが明らかになりました。

 

PCI通信の際のオンボードFPGAへの不適切な時間の割り当てがボードに送られる信号に影響を与える可能性があります。このようなPCI通信を介した信号は影響を受ける可能性があり、ボード全体として予期せぬ動作をする可能性があります。これは理論上のリスクとして明らかになりましが、実際のユーザーのアプリケーションでこの問題の影響を受けている事例の報告はありません。

 

影響を受ける機能

ソフトウェア制御がされているPXIe-6674Tの関数は不具合を生じる可能性もしくは、ボードを不適切に設定してしまう可能性があります。例えば、NI-Sync APIもしくは

 Measurement & Automation Explorer でPXIe-6674Tの経路を構成する際に失敗する可能性があり、指定した接続が出来ない可能性があります。 その他、DDS周波数要求の構成も不適切な設定になり、エラーの通知無しに誤った周波数が出力される可能性があります。

 

問題の回避のために必要なアクション

ナショナルインスツルメンツはPXIe-6674Tをお持ちのすべてのユーザーにNI-Syncのドライバ(3.4.1もしくはそれ以降)の更新を推奨しています。 もしNI-Syncの古いバージョンが使用されていて、お持ちのバージョンを維持されたい場合、下記パッチをあてていただくことでも問題の回避が可能です。

 

 

NI-Sync のバージョン

パッチのバージョン

3.2.0

3.2 (f4)

3.2.1

3.2.4

3.2.2

3.2.4

3.2.3

3.2.4

3.3.0

3.3.1

3.3.5

3.3.6

3.4.0

3.4.1

 

この件に関しましては、ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げるとともに、何卒ご理解および

ご協力いただけますようよろしくお願い申し上げます。お客様に常にご満足いただくために、今後起

こりうる問題が見つかった際には引き続きご連絡いたします。この件に関してご質問等ありましたら、

弊社技術部(Tel: 03-5472-2981)までお気軽にお問い合わせください。



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報告日時: 10/14/2013
最終更新日: 12/26/2013
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