WindowsでPXI-819x とPXI(e)-810x コントローラからのビデオ出力がされない

ハードウェア: PXI/CompactPCI>>Controllers>>PXI-8195

問題: Windows OSが起動するときPXI-819x とPXI(e)-810x コントローラからのビデオ出力がされません。BIOSとWindowsのスプラッシュ・スクリーンを見ることはできるのですが、その後 Windowsがロードされる頃から画面が真っ暗になってしまいます。

解決策: PXI-8190シリーズとPXI(e)-8103コントローラは、モバイルソリューションのために設計されたインテル915GMチップセットとPXI(e)-8105コントローラは945GMを元につくられています。モニタをコントローラに接続せずにWindowsを起動すると、グラフィックスドライバは、通常モバイルアプリケーションで使用されているLCDフラットパネル・ディスプレイをデフォルトで使用します。古いBIOSのバージョンを使用している場合、この振る舞いはその後のWindows起動時まで続くため、Windows起動時にディスプレイに何も表示されないといったことが発生します。新しいBIOSのバージョンでは、毎回起動時にモニタが繋がっている場合に、強制的にビデオ出力するように改良されました。統合グラフィックスチップセットはLCDかVGA出力がありますが、PXI-8190シリーズコントローラはコントローラ正面に備え付けられているVGAビデオ出力が一つだけあります。

モニタ検出の振舞いを改良するためにBIOSのバージョンを最新にアップグレードすることを強くお奨めいたします。

BIOSバージョンアップグレード

最新のバージョンにBIOSを上げるためには、お使いのコントローラにあったリンクをクリックしてください。リンク先のバージョンの「README.txt」ファイルの指示に従ってください。

コントローラの起動時にモニタを接続せずにご利用される場合、シャーシに電源を入れた後、Windowsの起動が終了するまで（コントローラのHDドライブのLCDの点滅が終了するまで）お待ちください。

上記のコントローラのリストの、括弧にあるBIOSバージョンより下のバージョンを使用している場合にだけ、以下の振る舞いと修正が適用されます:

VGA出力を再有効化させる方法は2つあります。

1.ホットキー：　コントローラが自動的にWindowsにログインする、もしくはVGA出力がない（画面が見えない）状態でログインができる場合は有用です。

コントローラを再起動します。

Windowsログイン時にパスワードを必要としないのであれば、ステップ6へ。

Windowsログイン時にパスワードを必要とする場合、ユーザもしくはアドミニストレータ権限でログインする必要があります。これによりグラフィックドライバのホットキーが有効になります。VGA出力がなく画面が暗い状態で作業を行うためキーボードを使用し、Windowsログインのユーザアカウントのパスワードフィールドに移動する必要があります。ステップ4から5を行いWindowsへログインします。

タブキーを2回押すことによりログインのためのパスワード部分にキーフォーカスが移ります。

パスワードを入力してください。本文に添付されているlogin.gifはWindows起動時によく見るスクリーンショットです。

Windowsシステムにログインすると、VGA出力を起動させるホットキーが使用できるようになります。「Ctrl+Alt+F1」を押してWindowsでのVGA出力、又は「Ctrl＋F4」を押してDVI出力を有効にします。

メモ：リモートデスクトップを使いコントローラへログインしている場合ホットキーが有効でないため、上記手順を行う前にリモートデスクトップセッションを一旦切断し、コントローラを再起動する必要があります。

2.防止策、Intel Embedded Graphics Driverのインストール：Intel Embedded Graphics Driverはナショナルインスツルメンツによって完全に検証されていません。インテルモバイルドライバは広範なお客様に対する利用が目的で、PXI-819x とPXI(e)-810x コントローラのデフォルトドライバとして出荷されています。お客様のご利用目的がモニタを付けずにコントローラを起動させることでしたら、Intel Embedded driverを使いVGA出力を行ってください。
メモ:Intel Embedded Graphics DriverはOpenGLと全てのDirectX 9 APIをサポートしません。