PCI-6602カウンタボードのひとつのカウンタ上の信号を他のカウンタに送ることはできますか?



使用ソフトウェア: Driver Software>>NI-DAQ
使用ソフトウェア・バージョン: 6.9.1
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア:

問題: 物理的な配線を使わずに、内部的にひとつのカウンタのアウト出力を他のカウンタのゲートに入力することはできますか?

解決策: それぞれのカウンタにはペアとなるカウンタがありまして、ペア同士であればお互いの信号を内部的に使用することが可能です。例えばカウンタ0とカウンタ1がひとつのペアで、カウンタ2とカウンタ3がまた別のペアといった具合になります。詳細については6601/6602 User Manualのページ4-13と4-14を参照にしてください。

ペアの相手ではないカウンタの信号を使いたいのであれば、RTSIピンを利用することができます。RTSIバスは複数ボードをRTSIケーブルで配線して同期をとる際に汎用されますが、同じボード内であれば、内部的に電気的信号を送信するのにも使うことができます。

NI-DAQ関数を使用してプログラムしている場合Select_Signal 関数を利用して上記の動作が可能です。例えばカウンタ3のアウトからの出力をカウンタ1のゲートにRTSIピン0を使って入力する場合、次のようになります。

/* カウンタ3のアウトをRTSIライン0に出力 */
status = Select_Signal (deviceNum, ND_RTSI_0, ND_GPCTR3_OUTPUT, ND_DON’T_CARE);
/* RTSIライン0の信号をカウンタ1のゲートに出力 */
status = GPCTR_Change_Parameter (deviceNum, counterNum, ND_GATE, ND_RTSI_0);

LabVIEWの中のデータ集録VIを使用している場合Route Signal.viとCounter Set Attribute.viを利用します。例えばCで書かれた上記のプログラムをLabVIEWでプログラミングすると次のようになります。

/* カウンタ3のアウトをRTSIライン0に出力 */
Route Signal viを呼んで signal name を"RTSI 0"に、 signal source を"GPCTR 3"に設定する。
/* RTSIライン0をカウンタ1のゲートに出力 */
Counter Set Attribute.viを呼んで、 attribute id をGate Selectionに、 attribute value を"RTSI n"に、そして attribute number を"0"にそれぞれ設定する。


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報告日時: 05/10/2001
最終更新日: 09/19/2003
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