ツールキットを複数のLabVIEWバージョンにインストールする方法

1台のPCに2つのバージョンのLabVIEWがインストールされています。LabVIEWのツールキットをインストールすると、1つのバージョンのLabVIEWへしかインストールされません。複数のLabVIEWバージョンに同じツールキットをインストールするにはどうすればよいですか？

LabVIEWの複数バージョンにツールキットをインストールすることは、正式にはサポートされていません。複数バージョンのLabVIEWがインストールされているＰＣにツールキットをインストールする場合、デフォルトで最新のLabVIEWにツールキットがインストールされるように設計されています。古いバージョンにインストールしたい場合、インストールの最初の段階でデフォルトのインストールディレクトリを、インストールしたいLabVIEWのパスへ変更する必要があります。ツールキットのバージョンが古い場合、カスタムインストールでパスを指定する必要がある場合があります。

LabVIEW 8.5.1以前をお持ちの場合、すべてのツールキットインストーラで複数のバージョンにインストールする一般的な手法があります。この方法は、PCにインストールされている最も古いLabVIEWバージョンから以下の手順をおこないます。

1. LabVIEWがインストールされている元のディレクトリに一時的なディレクトリを1つ作成し、その中にツールキットをインストールします。メモ ： Developer Suiteに含まれている"Toolkit Software"CDを使用している場合、LabVIEWの複数バージョンで使用したいツールキットのみインストールします。それを行うには、CDフォルダを開いてツールキットのsetup.exeファイルを選択します。
   
   • 例： C:\Program Files\National Instruments\LabVIEW 8.5の場所にツールキットをインストールしている場合、C:\Program Files\National Instruments\TEMP\LabVIEW 8.5にツールキットをインストールします。
     
     
2. インストールが完了しましたら、一時ディレクトリのコピーを作成してバックアップを作成します。
   
   • 例： C:\Program Files\National Instruments\TEMP\LabVIEW 8.5ディレクトリをデスクトップにコピーします。
     
     
3. 一時ディレクトリからツールキットをアンインストールします。Windowsのスタートメニューから設定 » コントロール パネル » プログラムの追加と削除を開き、National Instruments ソフトウェアで"変更と削除"をクリックします。表示されたポップアップ画面ではインストールしたNIソフトウェアがリストされています。さきほどインストールしたツールキットを選択して削除をクリックし、ウィザードに従ってアンインストールします。ツールキットで作成したバックアップコピーが残ることに注意してください。
   
   
4. バックアップディレクトリをLabVIEWインストールディレクトリにコピーします。
   
   • 例： LabVIEW 8.5バックアップディレクトリ（デスクトップ上）をC:\Program Files\National Instrumentsディレクトリにコピーします。
     
     
5. WindowsはバックアップLabVIEW 8.5ディレクトリから既存のLabVIEW 8.5ディレクトリにファイルを追加もしくは置換したい場合、ディレクトリに同名のファイルがあると確認してきますので「はい」を選択します。 ツールキットのファイルが既存のディレクトリに追加されます。
   
   
6. PCにインストールされている最新バージョン以外の全てのLabVIEWバージョンに対して上記の手順1から5までを繰り返し行います。
   
   • 例： LabVIEW 8.0、8.2、および8.5がインストールされている場合、LabVIEW 8.0および8.2に対して手順1から5までを行います。
     
     
7. 最後に最新のLabVIEWバージョンに対してツールキットをインストールします。LabVIEWディレクトリ以外の場所にインストールされるツールキットの共有コンポーネントを全てのLabVIEWのバージョンから問題なく使用できるために、最新バージョンにツールキットを完全にインストールしておくことが必要です。
   • 例： ツールキットをLabVIEW 8.5バージョンにインストールします。

メモ: 古いLabVIEWバージョンで、インストールするディレクトリを選択するためにカスタムインストールタイプを選択する場合があります。