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高速デジタイザのヒステリシストリガ



ハードウェア: Modular Instruments>>High-Speed Digitizers (Scopes)>>PXI-5102

問題: 高速デジタイザにおいてヒステリシストリガはどのような働きをしますか?

解決策:

ヒステリシストリガはノイズによる不正なトリガ動作を排除します。ヒステリシストリガはすべてのアナログトリガチャンネルで可能であり、正または負のスロープのいずれからも生成可能です。

正のスロープによるヒステリシストリガは以下の図が示すとおりです。NI 5102、NI 5105、NI 5112、NI 5114、NI 5122および5922において重要な点は、信号がトリガレベルを正のスロープで通過したときに最初のトリガが生成されるという点です。これは信号がヒステリシスレベル(トリガレベル- ヒステリシス値)を通過したか否かに関係なく発生します。初回以後、すべてのトリガは信号がヒステリシスレベルを通過し、続けてトリガレベルを正のスロープで越えたときのみに発生します。

負のスロープによるヒステリシストリガは以下の図が示すとおりです。信号がトリガレベルを負のスロープで通過したときに最初のトリガが生成されます。正の場合と同様、最初のトリガは信号がヒステリシス(トリガレベル + ヒステリシス値)を超えていなくても発生します。初回トリガが発生したら、その後のトリガは信号がヒステリシスレベルを通過し、続けてトリガレベルを負のスロープで越えたときのみに発生します。

信号がトリガとヒステリシスレベルの中間にある状態でデジタイザが集録を開始した場合、上記モデルの一番最初のトリガにおいてのみ、ヒステリシスレベルを越えなくてもトリガがかかります。他のモデルでは初回のトリガにおいてもヒステリシスレベルを通過する必要があります。

もしこのような動作が不都合であり、ヒステリシスレベルを越えていない場合に掛かる初回トリガを無視したいのであれば、ソフトウエア上で回避することが可能です。最も簡単な方法はデジタイズされた初回サンプルをフェッチし、トリガとヒステリシスの間にあるか判定することです。これはFetch Relative Toプロパティを開始に設定して1サンプルをフェッチし、このプロパティの設定をプレトリガ(デフォルト設定)に戻すことです。初回サンプルが二つのレベル間にある場合、初回レコード(record 0)は破棄してかまいません。このプロパティに関する詳細情報はNI 高速デジタイザヘルプをご参照ください。

 



関連リンク:
Product Reference: High Speed Digitizers Help: Hysteresis Triggers
Product Manuals: High Speed Digitizers Help (March 2009)
Developer Zone Tutorial: Hysteresis
Developer Zone Tutorial: Triggering with High-Speed Digitizers

添付:





報告日時: 06/04/2008
最終更新日: 12/09/2009
ドキュメントID: 4M37TVON