NI FlexRIO FPGAモジュールのフロントパネルコネクタがアダプタモジュールPCBを破損させる可能性



ハードウェア: Reconfigurable I/O (RIO)

問題:
ナショナルインスツルメンツは、いくつかのNI FlexRIO FPGAモジュールのフロントパネルに不適切な製造があることを最近発覚しました。これは、NI FlexRIOアダプタモジュールの取り付け、もしくは取り外し時に破損させる恐れがあります。破損したNI FlexRIOアダプタモジュールは、データの整合性を落としたり、ハードウェア故障の原因になりかねません。この件に関しての文書を弊社より受け取った場合は、所有するNI FlexRIO FPGAモジュール(NI PXI-795xR、もしくはNI PXIe-796xR)がこの問題の影響を受けている可能性があります。

どうすれば所有しているNI FlexRIOアダプタモジュールが影響を受けているかどうか分かりますか?

解決策:
NI PXI-795xR デバイスのリビジョンD以前、およびNI PXIe-796xR デバイスのリビジョンB以前は、この問題の影響を受けている可能性があります。デバイスのPCB上にある製品番号を見てデバイスのリビジョンを確認します。例えば、NI PXI-7951RのリビジョンFは、製造番号199119F-02Lを使用しています。

所有しているNI FlexRIO FPGAがこの問題の影響を受けているかどうか判断するには、下記の2点を調べる必要があります。

まず、NI FlexRIO FPGAモジュールにあるアダプタモジュールスロットの内側エッジに、目立ったとげがないかどうか目で見て観察します。このスロットの製造工程が原因で、スロットの中央付近に発生している場合があります。


図1. FlexRIOの面板でとげが発生する恐れがある場所


次に、NI FlexRIOアダプタモジュールのPCB(基板)のプライマリ側を目で見て、金メッキのコネクタに破損がないかを観察します。この問題による破損は、図2に示すように並列に並んでいる金メッキコネクタの部分に擦り傷が表れます。
メモ: NI FlexRIOアダプタモジュールを繰り返し抜き差しすると金メッキがすり減りますが、このページで説明してる症状ではありません。


図2. FlexRIOアダプタモジュールで破損する恐れがある場所


上記の検査によって、所有するハードウェアがこの問題の影響を受けている事が発覚した場合は、修理するためにナショナルインスツルメンツへ返品することをお薦めします。修理に関しては、修理担当まで(フリーダイヤル:0120-527196)お問合せください。日本国外の場合は、最寄りの営業所にお問合せください。


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報告日時: 03/02/2011
最終更新日: 03/02/2011
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