デジタルI/O (DIO)ボードで使用されている8255チップのリセットに関する問題



ハードウェア: Multifunction DAQ (MIO)

問題: DIOボード上の1つのデジタルポートを初期化してパターンを書き込んだ後、他のポートを初期化すると 最初のポートに書き込んだパターンが消えてしまいますが、 何故ですか?

解決策: 8255チップ搭載のナショナルインスツルメンツデジタルI/O(DIO)ボードでは1つのポートを再構成すると全てのボートがリセットされます。 これはチップの設計仕様によるもので、ボード自体の問題ではありません。 このチップを使用しているボードは: PC-DIO-24, PC-DIO-96, NB-DIO-24, NB-DIO-96, DAQCard-DIO-24, AT-DIO-32Fです。

82C55 PPIチップでは1つのポートを構成すると他の全てのポートもリセットされます。以下では、1つの82C55 PPIチップ上の全てのポート(A、B、Cポート)を出力に設定したい場合の設定方法を説明します。(注:DIO-24ボードには1つの8255チップが搭載されていますが,DIO-96には4つの8255チップが使用されています。)

以下の設定順序で行う場合、問題が出ます:
1) ポートAを出力に設定し、パターンを書き込む。
2) ポートBを出力に設定し、パターンを書き込む。
3) ポートCを出力に設定し、パターンを書き込む。
問題は ポートBを設定すると,ポートAも初期化され、書き込んでいるパターンが消えてしまいます。 同様な問題がポートCを設定する際にポートBに起こります。

正しい設定方法は:
1) ポートA, B, Cをに出力に設定。
2) ポートA, B, C にパターンを書き込みます。
このように全てのポートを出力または入力するに初期化します。この順序でないと、以前に構成されたポート上のパターンが失われてしまいます。

また、PCI-DIO-32HS等の6533シリーズ DIOボードでは各ポートの設定を分けてすることが可能ですので、こちらのボードの使用をご考慮ください。

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報告日時: 07/21/1997
最終更新日: 06/10/2002
ドキュメントID: 0ZKCEJ9B