音響測定用のマイクロフォンを選ぶ際のアドバイスはありますか?
ハードウェア: Modular Instruments>>Dynamic Signal Acquisition and Analysis (DSA)
問題: LabVIEW/LabWindows CVI や NI-DSA ボードと使用する為のマイクロフォンを購入しようとしています。どのようなマイクロフォンを買えばいいかアドバイスはありますか?
解決策: マイクロフォンを選択する際、考慮して頂きたいことは3つあります。
感度(Sensitivity):
- 感度とは音圧レベルあたりの電圧で、 通常は(mV/Pascal )という単位で表わされます。
音圧レベル(Lp)は、Lp=20log(p/po)で定義され、音圧 1 Pa(RMS)は、音圧レベルでいうと94 dB、音圧 20 uPa (RMS)は 0dB に相当します。0dB は1kHzに於いて人の耳で聞くことが可能な最小のレベルです。もしこのレベルより小さい音を測定されるのであれば、比較的感度が高い 50 から 100 mV/Pa のマイクロフォン、それに対し、ジェットエンジンなどの大きな音を測定されるのであれば比較的感度が低いマイクロフォンの使用を推奨いたします。また、感度の良いマイクロフォンは、通常サイズも大きくなります。
周波数帯域(Frequency Range):
- 多くのマイクロフォンは20Hzから20,000Hzという人間の可聴範囲を大幅に上回る周波数帯域を持っています。低周波数域に良く反応するマイクロフォンはサイズが大きくなることが多くなります。
信号調節に必要なもの(Signal Conditioning Requirements):
- 信号調節の為には外部からの励起が必要になります。一般的な励起のタイプは、IEPE (Integrated Electronic Piezoelectric) です。IEPEマイクロフォンは、ボード上のプリアンプを動作させる為に微小電流を必要とします。弊社のDSAボードと信号調節モジュールは、オンボードのプリアンプを動作せせる為に、このIEPE電流を供給することができます。その他にも、ファントム・パワーや+48Vの電圧を必要とするものもあります。その場合は3rdパーティの信号調節デバイスが必要となります。これは、マイクロフォンと同じ販売店で取り扱っていることが多いです。
一般的なマイクロフォン取扱店:
G.R.A.S. Sound and Vibration
PCB Piezotronics
Bruel & Kjaer
日本国内のG.R.A.S. Sound and Vibration取扱店:
丸文株式会社
日本国内のPCB Piezotronics取扱店:
株式会社 東陽テクニカ チームPCB
関連リンク: Developer Zone Tutorial: Tips on Microphone Use
添付:
報告日時: 06/23/2004
最終更新日: 12/20/2007
ドキュメントID: 3AMG7O5Z
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