PXI-2503とPCI-4070の セルフリセットヒューズの追加情報



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問題: ナショナルインスツルメンツは以前不適切な接続によってモジュールに損傷を与える可能性があることを通知しました。この文書は、PCI-4070DMMとPXI-2503スイッチモジュールに関する追加情報を提供します。 具体的には問題の確認方法、対処方法について記載しています。

解決策: 背景

Underwriters Laboratories®(UL)で認定されたセルフリセットヒューズ(リセット可能ヒューズ)がPCI-4070や、ある特定のリビジョンのPXI-2503で+5Vのaux電源ラインへの予期せぬ短絡を保護するために使用されています。しかし、このヒューズは長時間のショート回路(1,000時間以上)の保護に対して設計されていません。

製品の損傷は+5Vをグラウンドに長時間短絡させたときに生じます。ヒューズの製造会社はセルフリセットヒューズは長時間の短絡に耐えられない可能性があることを忠告しています。この状態はヒューズに損傷を与え、アーク放電や、発火を起こす可能性があります。


対象者

アプリケーションがNIボードの+5 Vラインを使用しない場合、+5 Vラインでの予期しない短絡に気づかない可能性があります。セルフリセットヒューズがトリップしても、ボードの他の部分には影響しない場合があります。短絡の最も一般的な原因は以下のとおりです。

・使用していな+5Vピンをカスタムテスト設備のグラウンドに短絡してしまったとき
・端子台もしくはアクセサリ上に不適切な接続がある
・ケーブル上で+5Vもしくはグラウンド(GND)ピンが曲げられている

非対象者

リビジョンのKもしくはそれ以降のPXI-2503モジュールはノン・リセッタブルヒューズを使用しているので、損傷のリスクはありません。このリビジョンの文字はPXI-2503のパーツ番号の7桁目になります。(例えば、184789J-01 はリビジョンJにあたり、リスクがあるモジュールになります) リビジョンKもしくはそれ以降のPXI-2503は+5V端子をグラウンドに短絡させると、ただちに開ヒューズになり、熱イベントが起こらないようになります。 リビジョンKもしくはそれ以降のPXI-2503で、飛んでしまった+5Vヒューズを使用している場合はナショナルインスツルメンツにお送りください。

リビジョンJもしくはそれ以降のPCI-4070モジュールは追加のシングルショットヒューズがリセットヒューズと並列についており、これは熱イベントに対してのリスクはありません。リビジョン文字はPCI-4070のパーツ番号の7桁目になります。 (例えば、189390G-01はリビジョンGで、リスクのあるモジュールです) リビジョンJもしくはそれ以降のPCI-4070は+5V端子からグラウンドに短絡させると、リセットヒューズが飛んでしまいます。長時間の短絡は依然としてリセットヒューズに損傷をあたえる可能性がありますが、追加のシングルショットヒューズは熱イベントを妨げるリセットヒューズが失敗しても、飛んでしまいます。 リビジョンJもしくはそれ以降のPCI-4070に飛んでしまった+5Vのヒューズが付いている場合はナショナルインスツルメンツにお送りください。

短絡の確認方法

PCI-4070は9ピンのAUXコネクタを持っており、SCXIスイッチモジュールを制御、トリガのルーティング、+5Vの供給に使用されます。 AUXコネクタのピン1はご使用のアプリケーションに+5Vを供給させるために使用します。

もしこのAUXコネクタを使用しない場合、損傷のリスクはなく、特にアクションは必要ありません。

もしケーブルをAUXコネクタに接続し、片側の終端を他のナショナルインスツルメンツのデバイスにAUXのコネクタを介して接続している場合、両側のケーブルの終端の接続をはずして、曲がっているピンがないかを確認してください。

片側の終端を他のサードパーティのデバイスにAUXのコネクタもしくはワイヤで接続している場合、ケーブルの両端をはずして、曲がっているピンがないか、ピン1とサードパーティのデバイスのグラウンドとの抵抗が50オーム以上(したがって、電流は100mAに制限されます)であることを確認してください。

もし曲がっているピンがある場合はAUXケーブルを使用せずに、ナショナルインスツルメンツにお問い合わせください。

PXI-2503のピン8はReservedと記されており、ユーザー使用のための物ではありません。ピン8はTB-2605上のCJC回路に電源供給を+5Vラインに供給するために使用されています。

損傷のリスクが無いことを確認するために、PXI-2503に接続されているケーブルや端子台をはずして、PXI-2503の前面のコネクタのどのピンも曲げられてないことを確認してください。もしピン8が他のピンや他の金属コネクタシールドに接触している場合は、使用をすぐに取りやめてナショナルインスツルメンツにお問い合わせください。

もしTB-2605端子台をPXI-2503と使用していてどのピンも曲がっていなければ損傷のリスクはなく、特にアクションは必要ありません。

もしケーブルをPXI-2503と使用している場合、ケーブルを接続し、5Vがピン8と7に流れているかを確認してください。次に、PXI-2503からケーブルをはずし、ピン8とその他のピン(合計67ピン)との抵抗を測定してください。もし測定抵抗値が10Kオームより小さければ、サポートされていないグラウンドへの経路があります。この時は、ピン8が他の外部の回路に接続されていないことを確認してください。

短絡を発見したらどのようにしたらいいですか

もし長時間(1,000時間以上)短絡されていることを発見したら、お使いのボードは損傷を受けて、安全性にかかわるリスクがある可能性があります。この場合、ボードの使用をただちに終了してください。この状態にあるボードは、もし短絡が他の損傷を引き起こしてなければ修理出来る可能性があります。製品の修理交換に関する追加の情報はナショナルインスツルメンツにお問い合わせください。ni.com/askからもナショナルインスツルメンツにお問い合わせいただくことが可能です。

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報告日時: 09/03/2010
最終更新日: 10/19/2010
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