高速デジタイザボードからホスト PC へのデータ転送方法について



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 3.8
使用ソフトウェア・バージョンに特化: 3.8
二次のソフトウェア: N/A

問題:
高速デジタイザは大きいサイズのオンボードメモリを積んでいますが、集録データのサイズが大きすぎてオンボードメモリの容量に収まらないことがあります。デジタイザボードから定期的にホスト PC へとデータを転送したいのですが、その方法と仕組みを教えてください。

解決策:
高速デジタイザボードは NI-Scope ドライバを使用し DMA (Direct Memory Access) データ転送がデフォルト設定になります。「niScope Fetch.vi」 の関数が呼ばれるとデジタイザのボード上メモリからホストコンピュータへデータが DMA 転送されます。 「フェッチ」の意味するところは、集録された波形のデータがデジタイザのメモリからホストコンピュータのメモリへと転送されることです。この処理は通常 DMA (Direct Memory Access) によってバイナリデータの転写が非常に高速に行われます。 バイナリデータはフェッチの最中に電圧値にスケールされ 64bit の浮動小数点数として保存されます。1 つ、又は複数の波形配列が各フェッチで返され、集録データの表示、解析、保存に使用できます。 複数レコードのフェッチの場合、各レコードに対して DMA 転送が開始され、停止されます。データを連続的に集録している場合は niScope Fetch.vi が呼び出される度に DMA 転送が開始され、停止されます。よって、データの転送レートは バスのスピートやプロセッサの速度、さらにボードの転送速度に依存します。 追加として一度の DMA 転送によってボードからホストコンピュータへと転送されるサンプル数は以下のプロパティノードによって変更することが可能です。

 



関連リンク:

NI High-Speed Digitizers Help

Direct Memory Access (DMA)

添付:

 






報告日時: 04/19/2005
最終更新日: 12/13/2010
ドキュメントID: 3KIBREQT