PXI-8221をPXI-8196、または新しいコントローラと使用する方法



ハードウェア: PXI/CompactPCI>>Platform Modules>>PXI-8221

問題:
PXI-8221とPXI-8196コントローラを一緒に使用すると「デバイスはIRQに応答しません」といったエラーが発生します。
この問題はPXI-8221を8180シリーズ以降のコントローラと使用した場合のみに発生します。
PXI-8221と8190シリーズと組み合わせて使用できますか。

解決策:
この問題は、PXI-8221PCMCIAカードが、APICによって15以上のIRQが割り当てられることがあるために起こります。PCMCIAはISAタイプの割り込みを使用し、これは新しいAPICチップセットに完全に対応していません。
PXI-8221を、たとえばPXI-8196コントローラと使用するには、APICを無効にして、DAQカードに対応しているIRQ(15以下)を手動で割り当てる必要があります。NIはこのような方法による使用を正式にサポートされていません。また、ACPI経路設定を変更する際には、OSの再インストールが必要となりますので、ご注意ください。

メモ: PCMCIAまたはCardBusデバイスが割り込みを使用しない場合、8221はPCIバスからのリソースをデバイスに割り当てることができるはずです。たとえば、「オンデマンド」サンプリングモードでのDAQカードの使用や、PCMCIAのメモリーカードがこの例となります。ご使用のデバイスが割り込みを必要とするかどうかについては、デバイスの製造元にお問い合わせください。

現在のDAQカードに割り当てられたIRQを確認するには、「デバイスマネージャ」を開き、デバイスを右クリックして「プロパティ」を選択してください。「リソース」タブに、割り当てられたIRQ番号が表示されます。



 PCMCIAに割り当てられるIRQはAPICによって決定されます。APICにより、オペレーティングシステムはリソースを調整して競合を回避します。APICは15以上のIRQを割り当てることがありますが、これはレガシーのシリアルIRQラインでは正しく経路設定をすることができません。そのため、PCMCIAを動作させるにはAPICを無効にする必要があります。

APICとINTSの経路設定の変更はBIOSで行います。BIOSのトップメニューのPXIカテゴリで、次のように選択してください。
また、BIOSでPIRQ Routing 値をINTAとINTBに設定し、PXI-8221の2枚のカードに割り当てられたIRQ値を変更します。
これは試行錯誤による解決法ですが、15未満のIRQ値を設定することが可能となります。

デバイスマネージャで、黄色の「!」マークが現れる場合は、リソースの競合が発生しています。IRQを他の値に変更して、競合を回避してください。

関連リンク:
KnowledgeBase 2G3ED80Z: NI 8221対応のPXIコントローラとオペレーティングシステム




添付:


IRQ.JPG - IRQ.JPG


報告日時: 12/19/2005
最終更新日: 11/11/2008
ドキュメントID: 3SIC67D8