DAQ-STCカウンタを一つだけ用いてパルス列の生成にトリガをかけることは可能ですか?



ハードウェア: Counter/Timers (TIO)

問題:
DAQ-STCカウンタを一つだけ用いてパルス列の生成にトリガをかけることは可能ですか?

解決策:
従来型NI-DAQを使用しているかNI-DAQmxを使用しているかによって解答が異なります。

従来型NI-DAQ

DAQ-STCカウンタチップを一つだけ使用してパルス列の生成を行うことはできません。660xシリーズのカウンタ/タイマボードに使用されているのTIOカウンタのみ従来型NI-DAQでこの操作を行うことが可能です。

しかし、DAQ-STCカウンタチップを二つ使用すればパルス列をトリガをかけて生成することが可能です。この操作を行うためには、カウンタ0をトリガされたシングルパルスの生成に使用し、カウンタ1をパルス生成に使用するよう構成を行って下さい。カウンタ1のゲートにはカウンタ0のパルス出力を入力して下さい。カウンタ0はオンボードの20MHzタイムベースをソースへの信号として使用し、ゲートにはデジタル外部トリガを入力します。この際、パルス遅延は2パルス分生じ、パルス幅は10000000に構成されます。

この操作を行うことによって、カウンタ0の出力がパルス列生成のためのカウンタ1のゲートをハイにします。この際に出力されるパルス列はデジタルトリガが入力されてから最低でも50nsだけ遅延が生じます。このとき、カウンタ0からの出力の状態をループで常に確認することによってパルス列の生成にトリガをかけることが可能になります。カウンタの出力がハイになった際、カウンタ0を解除する必要があります。カウンタ0を解除することによって、カウンタ0からの出力がハイのまま保たれますので、カウンタ1からのパルス列の生成が行われます。パルス幅への10000000という値の入力は、0.5sのパルス幅を持たせます。このパルス幅はソフトウェアがカウンタ0からの出力を検知しカウンタを解除するまでにかかる時間に対して十分なものです。

下記のリンクにLabVIEW及びVisual Basic 6.0の有限パルス列生成のサンプルがございます。

NI-DAQmx

DAQmxは簡単かつ素早くプログラミングが行える上に、デジタルトリガパルス列生成をサポートしています。これに関してはLabVIEWのメニューバーよりヘルプ>>サンプルの検索を選択していただき、サンプルファインダを立ち上げていただくと、ハードウェア入力と出力>>DAQmx>>デジタルパルス信号の生成という項目にあります“Gen Dig Pulse Train-Continuous-Dig Start.vi”というサンプルで実際にこの操作が行われておりますのでご参照下さい。

関連リンク:
Developer Zone Example: DAQ-STC: Generating a Finite Pulse Train (Two Counters)
Developer Zone Example: Retriggerable Finite Pulse Train Generation with Measurement Studio for Visual Basic

添付:





報告日時: 02/01/2002
最終更新日: 01/02/2008
ドキュメントID: 2I0FMKXA