National Instruments 製スイッチデバイスのスキャンで RTSI や外部などの内 2 つの異なるラインからトリガを送信できますか



ハードウェア: Switches>>General-Purpose

問題:
National Instruments 製スイッチデバイスを使用する上で NI-SWITCH ドライバの 「niSwitch スキャントリガを構成 (niSwitch configure scan grigger.vi)」 を 2 回呼び出して 2 つのトリガ入力を構成しました。以下の図の様になります。

 

動作させてみると 2 つ構成したトリガの内の最初のトリガラインからのトリガは無視され、最後のトリガラインからのトリガで初めてスキャンリスト内のエントリが実行されます。エラーは起きていません。NI-SWITCH スキャンで 2 つの異なるトリガラインからトリガを受け取ることはできるのでしょうか。



解決策:
NI-SWITCH ドライバの関数パレットには「スキャン」のサブパレットがあります。「スキャン」のサブパレット内の関数を使用することによってスイッチデバイスの各スイッチの切り替えをスキャンリストで構成した順序でハードウェアタイミングで行うことが可能です。このサブパレット内の「niSwitch スキャントリガを構成 (niSwitch configure scan grigger.vi)」の「トリガ入力(外部)」の入力でスキャンリスト内のエントリを実行する際のトリガを選択することができます。

 

この「niSwitch スキャントリガを構成 (niSwitch configure scan grigger.vi)」の VI が複数回、呼び出された場合、スイッチデバイスのハードウェア上にコミットされるのは最後に呼び出された上記関数の「トリガ入力(外部)」で選択されたトリガラインのみになります。すなわち、この関数を複数回呼び出しても最後に呼び出された際のトリガラインの選択によって、以前のトリガラインの選択は上書きされてしまいます。上記のプログラミングでは TTL1 がトリガラインとしてハードウェア上にコミットされ TTL 0 のトリガラインとしての選択は上書きされてしまいます。

よってスイッチデバイスのスキャンで 2 つの異なるトリガラインからトリガを送信することはできません。この動作は同じ関数を使用しての各エントリ実行時の「スキャンアドバンス出力(外部)」の出力先を選択する際にも当てはまります。

NI スイッチデバイスの「スキャン」や「トリガスキーム」についてはドライバと共にインストールされる「NI スイッチヘルプ」に詳しい記載があります。



関連リンク:


Differences Between the NI-SWITCH and NI-DAQmx Switch APIs for Switch Applications

 

 



添付:





報告日時: 11/06/2008
最終更新日: 06/11/2017
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