バンドパスフィルタ有効 ( Bandpass Filter Enabled ) プロパティと最大入力周波数 ( Max Input Frequency ) プロパティの違い



ハードウェア: PXI/CompactPCI>>Controllers

問題: NI-Scope 3.5 から、新機能として、”バンドパスフィルタ有効 ( Bandpass Filter Enabled )” プロパティ(テキスト言語の場合は、NISCOPE_ATTR_BANDPASS_FILTER_ENABLED アトリビュート)が追加されました。これまで、Scope デバイスのフィルタは、”最大入力周波数 ( Max Input Frequency )” プロパティ(テキスト言語の場合は、niScope_ConfigureChanCharacteristics 関数の maxInputFrequency )を使うことでボード上のノイズフィルタ( Noise Filter )を有効にしたり無効にしたりしていましたが、”バンドパスフィルタ有効”プロパティでも同様の動作になるのでしょうか。二つの方法の違いはなんですか?

解決策:

NI-Scope 3.5 から、新機能として追加された”バンドパスフィルタ有効 ( Bandpass Filter Enabled )” プロパティは、PXIe-5622 などのバンドパスフィルタ(Bandpass Filter )を搭載したデバイスでのみ使用が可能なプロパティです。これに対して、”最大入力周波数 ( Max Input Frequency )” プロパティは、USB-5132/5133をはじめNIのScopeデバイスの多くに搭載されているノイズフィルタ(Noise Filter)を有効にしたり、無効にしたりします。
NI-Scopeでは、Noise Filter と、BandPass Filter とは区別されています。
したがって、BandPass Filter を使用する場合は、バンドパスフィルタ有効 ( Bandpass Filter Enabled )” プロパティを使用し、Noise Filterを使用する場合は、niScope_ConfigureChanCharacteristics 関数を使用します。niScope_ConfigureChanCharacteristics 関数の maxInputFrequency の値が、ボードが持っているフィルタの周波数より大きい場合はフィルタが無効になり、小さい場合は、フィルタが有効になります。

注意:NI-Scope 3.5 では、サポートしていないデバイスに対して、、”バンドパスフィルタ有効 ( Bandpass Filter Enabled )” プロパティ(テキスト言語の場合は、NISCOPE_ATTR_BANDPASS_FILTER_ENABLED アトリビュート)を使用すると、アプリケーションが突然終了するという現象が発生します。バンドパスフィルタを搭載していないデバイスに対して、このプロパティを使用しないようにしてください。



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報告日時: 01/19/2009
最終更新日: 02/06/2009
ドキュメントID: 4TIIAB8V