デジタル出力ライン電源投入時の状態設定方法と対応製品について



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 7.2
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: Utility Software>>Measurement & Automation Explorer
ハードウェア: Digital I/O (DIO), Multifunction DAQ (MIO), Counter/Timers (TIO)

問題:
デジタル出力ライン起動時の状態(電源投入時の状態)は、どのように設定するのですか?また、対応するのはどの製品ですか?


解決策:
起動時の状態(電源投入時の状態)は、Measurement & Automation Explorer(MAX)で設定します。また、「DAQmx電源投入時の状態を設定(デジタル)(DAQmx Set Power Up States (Digital))」VIで設定することもできますが、MAXを使用する方法を推奨しています。

スタティックDIO(デジタル入出力)デバイスによっては、コンピュータの電源を投入した場合や、デバイスをNI-DAQmxでリセットした場合のポートを含む物理チャンネルの状態を設定できます。状態には、論理Low(0 V~0.8 V)、論理High(2 V~5 V)、およびトライステート(浮動)があります。トライステート設定は、方向を構成可能なデバイスでのみプログラム可能電源投入時の状態として指定することができます。

メモ: スタティックDIOデバイスのI/O方向は、ポート構成のみでライン設定はできません。そのため、ポートごとのみ電源投入時の状態をトライステートに設定することができます。ポートの各デジタル出力ラインでは、論理Lowもしくは論理Highに設定可能です。

注意: デバイスのEEPROMへの書き込み回数には制限があるため、電源投入時の状態は頻繁に変更しないでください。


MAXで電源投入時の状態を設定する
  1. MAXを起動します。

  2. デバイスとインタフェース » NI-DAQmxデバイスで右クリックして、プロパティを選択します。

  3. 電源投入時の状態タブをクリックします。

  4. ポート名ドロップダウンメニューにあるポートを選択して、ポートの各ラインに対して適切な状態を設定します。デバイスによっては、選択方法が異なる場合があります。

  5. OKをクリックしてデバイスを設定します。

  6. デバイスをリセットをクリックして、設定を反映します。


LabVIEWで電源投入時の状態を設定する
  1. LabVIEWを開きます。

  2. 関数パレットの測定I/O » DAQmx » DAQmx上級 » システム設定にある「DAQmx電源投入時の状態を設定(デジタル)」VIをブロックダイアグラムに配置します。

  3. デバイス入力電源投入時の状態端子の両方で右クリックして、作成 » 制御器を選択します。

  4. 関数パレットにある測定I/O » DAQmx » DAQmxデバイス構成にある「DAQmxデバイスリセット(DAQmx Reset Device)」VIを先ほどのVIの隣に配置して、デバイス入力とエラー端子を配線します。

  5. フロントパネルに切り替えて、デバイス入力電源投入時の状態制御器で適切な設定を選択します。

  6. プログラムを実行して、デバイスに設定を書き込みます。

電源投入時の状態を設定できるデバイスは以下のとおりです。
  • 6509
  • NI 651x (6512、6513、6514、6515)
  • NI 652x(6527、6528)
  • すべてのMシリーズデバイス
  • すべてのXシリーズデバイス

注意: 電源投入時の状態が保存されるデバイスの不揮発性メモリには、書き込み回数制限があるため、 「DAQmxデバイスリセット(DAQmx Reset Device)」VIは頻繁に実行せず、必要な場合のみ使用することをお勧めします。


関連リンク:
ホワイトペーパー: 工業用アプリケーションに最適な信頼性の高いNIデジタルI/O機能の使用
ドキュメント: デジタルI/Oハードウェア製品の機能一覧
チュートリアル: Complete Industrial Digital I/O and Counter/Timer Tutorial

添付:





報告日時: 04/07/2004
最終更新日: 06/02/2016
ドキュメントID: 38685CGP