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PXI-8186や8176などのLabVIEW RTをホストPCとクロスケーブル(クロスオーバーケーブル) で接続した際に、
ネットワークの接続が不安定になったり、パフォーマンスが低下したりする問題
PXI-8186や8176などのLabVIEW RTをホストPCとクロスケーブル(クロスオーバーケーブル) で接続した際に、
ネットワークの接続が不安定になったり、パフォーマンスが低下したりする問題
使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: N/A
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A
問題: PXIコントローラでLabVIEW RTを動作させ、
ホストPCとクロスケーブル(クロスオーバーケーブル/crossover cable)で接続しています。
TCP/IPやそのほかのネットワークプロトコルなどでデータの転送を行ったり、MAXで通信を行おうとすると、
転送速度が非常に遅かったり、接続が不安定になったりします。
パケットサイズによっては、タイムアウト(time out)になったりします。
何が悪いのでしょうか?
解決策: RTシステムとホストPCとをクロスケーブルで接続すると、ネットワーク速度が低下したり、
接続が不安定になったりする場合があります。
- 原因は?
コントローラーのインテルのイーサネットハードウェア(the controller's Intel ethernet hardware)と、
接続するほかのシステムのネットワークコントローラとの間の通信モード(the duplex state・half/full duplex)のネゴシエーション(negotiation)が正常に行われないことが原因です。
- なぜネゴシエーションが正しく行われないのですか?
通信モード(半二重/全二重)のネゴシエーションは、
常に正常に行われることが保証されているわけではありません。
多くのネットワークカード、スイッチ、およびハブで、
その環境や組み合わせにおいてネゴシエーションがうまくいかず、
誤った通信モードになってしまう場合があるということが知られています。
ネゴシエーションが正常に行われない問題は、
あまり多くはありませんが、可能性が無いわけではありません。
- 誤ったネゴシエーションをした場合、なぜネットワークのパフォーマンスや安定性が低下するのですか?
一方のネットワークカードが全二重(full-duplex)で、もう一方のネットワークカードが半二重(half-duplex)の設定になってしまった場合に、問題が発生します。
半二重に設定されたカードが、もう一方の全二重モードに設定された端末にフレームを伝えている間に、フレームを受信すると、コリジョン(collision・衝突)として解釈することになります。
コリジョンが頻発すると、ネットワーク性能が非常に低下します。
- クロスケーブルではなく、ハブ(HUB)を使うと問題が無いのはなぜですか?
ネットワークカード同士だとうまくネゴシエーションができない場合でも、
ハブとの間ではうまくネゴシエーションができるためです。
- この問題を解決するにはどうしたらいいですか?
一方のネットワークカードの設定を、全二重(full-duplex/フルデュプレックス) や自動選択(Auto-Select/オートセレクト)ではなく、半二重(Half-duplex/ハーフデュプレックス)にします。
LabVIEW RT コントローラの設定方法
Measurement and Automation Explorer (MAX)を開き、
リモートシステム(Remote Systems)の下の、RTシステムを選びます。
上級イーサネット設定(Advanced Ethernet Settings)ボタンをクリックし、プロパティページを開きます。
Duplexの項目でHalf(半二重)を選び、OKボタンをクリックします。
再起動が促されますので、再起動を行うと、RTコントローラが半二重通信モード(half duplex)で動作するようになります。
Windowsでのネットワークカードの通信モードの設定方法
ネットワークカードのイーサネットの設定は、デバイスマネージャから行うことができます。
ほとんどのネットワークカードは、この設定を行うことで問題なくモードが変更できますが、
カードによってはスピードなどの通信モードの設定を無視することがあります。
3comの3c905cやインテル(Intel)のイーサネットカードで、この問題が起きることが知られています。
Windowsで3c905cのスピードを10Mbitに設定しても、実際の速度は変更されません。
817xコントローラの100MbitのLEDを見ることで確認できます。)
デュプレックスについても同様です。
3c905cの設定を変更するためには、3com社が提供しているDOSユーティリティを使う必要があります。
このように、クロスケーブルを使うと、通信が不安定になる場合がありますので、ネットワークハブを使うことをお勧めします。
どうしてもクロスケーブルを使って接続したいという場合は、通信モードの設定を変更して安定した通信ができることを確認してください。
関連リンク:
添付:
報告日時: 02/18/2002
最終更新日: 02/15/2005
ドキュメントID: 2IHG7FZ8
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