LabVIEWではどのようにバイナリファイルの読み書きしますか?



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問題: LabVIEWを使用して、バイナリファイルを書き込んだり読み込んだりしたい。また2次元配列のデータの読み書き等を行うため、バイナリファイルの構成や手順、設定を理解したい。

解決策: バイナリファイル読み込み、処理をするためには、そのファイルが書き込まれた時のデータ形式を把握しておく必要があります。バイナリファイルは、ユニバー サルで対応している形式がないため、他のアプリケーションやOSで、このようなバイナリで保存されたデータを読むことは、容易ではありません。
通常バイナリ形式でデータを抽出するため、ファイルに内容示されたヘッダが必要となります。例えば2次元配列データがファイルに保存されている場合、保存されているデータを正確に抽出するために2次元配列の行数と列数がヘッダに含まれています。  

LabVIEWでヘッダ付きのバイナリファイルの作成方法は2通りあります。

方法1 ヘッダを意図的にファイルに書き込みます。
LabVIEWは、行数と列数の情報が陳述されたヘッダとして8バイトのデータを必要とします。したがって2次元配列データのヘッダは配列サイズ関数使用してサイズデータを配列データに追加します。

方法2 LabVIEWが自動生成するヘッダを書き込みます。 
LabVIEWでヘッダを自動的に生成させるために、バイナリファイルに書き込み関数の”配列または文字列サイズを先頭に追加?”端子にTrue定数を入力します。これにより自動的にデータのサイズがヘッダとなり、ファイルに書き込まれます。

 
一般的には、方法2の自動生成のヘッダを推奨します。理由は、バイナリファイルに保存するデータのタイプによってヘッダが変更するからです。
しかし、何らかの理由により、ユーザーがヘッダの形式を把握し、ヘッダ情報を意図的に書き込む、方法1を取る場合、オンラインリファレンスや、LabVIEWヘルプ等を参考にし、データタイプに適応したサイズ情報のヘッダを作成して下さい。

バ イナリファイルを読み込むには、バイナリファイルから読み取る関数のデータタイプ入力端子にダミーのデータタイプ(数値、文字列、ブール定数等)を配線し て下さい。 例えば以前2次元配列を倍精度のバイナリ数値で書き込み保存していた場合、この読み込み関数のデータタイプ入力端子には、2次元の倍精度のダ ミー数値配列を入力します。LabVIEWは、ダミーデータタイプと一致した適切なヘッダを認識し、それを使用してバイナリの情報を抽出します。

LabVIEW7.0以降、LabVIEWサンプルファインダにバイナリファイル書き込みと読み込みのサンプルVIが用意されています。
基本機能≫ファイル入力と出力≫ Read Binary File.viまたはWrite Binary File.vi

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報告日時: 06/20/2008
最終更新日: 06/11/2009
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