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NI-DAQmx 7.4 におけるデフォルトの CPU 使用方法



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 7.4
使用ソフトウェア・バージョンに特化:
二次のソフトウェア: N/A

問題: NI-DAQmx 7.3 から NI-DAQmx 7.4 にアップグレードするのですが、デフォルトの CPU 使用率の挙動に変更はありますか。

解決策: DAQmx 7.0 から 7.3.1 では、読み書きのデフォルトの待機モードは Yield です。通常、このモードでは CPU の使用率が 100% になります。NI-DAQmx 7.4 以降、データ読み込みや書き込みを待機しているときの挙動が sleep に変更され、この待機時間はデフォルトで 1 ミリ秒です。

このオプションの選択基準は何ですか?DAQmx 読み取りと書き込みの待機モードプロパティは、次のデータが到着するまで、あるいは書き込みバッファ空くまでの間、DAQmx がどのように動作するかを決定します。各オプションの長所と短所はは以下のとおりです。

割り込みまで待機 (Wait For Interrupt) - 待機モードを割り込みまで待機に設定すると、システムから割り込みが来たときに、サンプルを転送できるかどうかチェックします。このモードが最も CPU の効率が高くかりますが、設定可能なサンプリングレートは低くなります。また、このオプションはバッファを使用しない場合にのみ使用できます。

ポール (Poll) - 待機モードをポールに設定すると、読み込み/書き込みの待機時間に、NI-DAQmx がフル回転で動作し、サンプルが転送できるかチェックし続けます。NI-DAQmx はオペレーティングシステムに制御を譲らないので、DAQ アプリケーションの遅れは小さくなります。しかし、NI-DAQmx が多くの CPU 時間を占有するので、他のアプリケーションの応答が悪くなります。

もたらす (Yield) - 待機モードを Yield に設定すると、読み込み/書き込みの待機時間中、 NI-DAQmx はオペレーティングシステムに対して、他のプロセスを動作させるように伝えます。別の言い方をすると、CPU を占有することなくサンプルを転送できるまで待つわけです。オペレーティングシステムは余っている CPU 時間を他のアプリケーションの実行に費やします。他のプロセスに処理が移ると、すぐに NI-DAQmx に制御権が戻ってきます。このモードでは NI-DAQmx の CPU 占有率が高いのですが、他のアプリケーションの実行は継続します。NI-DAQmx のデータ転送の遅れ(サンプルの終了から、ユーザが実際にデータにアクセスするまでの時間)とシステム全体におけるアプリケーションの応答のバランスが優れています。

スリープ (Sleep) - 待機モードをスリープに設定すると、読み込み/書き込みの待機時間中、NI-DAQmx はオペレーティングシステムに対して、一定時間読み書きのプロセスを停止させるよう要求します。この時間はプロパティノードで変更できます。
プロセスが一時停止している間、オペレーティングシステムは読み書きのプロセスを CPU にスケジュールしません。スリープ時間が過ぎると、NI-DAQmx はサンプル転送の準備ができているか確認します。非常に遅いサンプリングレートで、大量のデータを転送するような場合に、このモードを設定すると、CPU 占有率を大幅に引き下げます。ただしサンプル転送の条件がすぐに整えば、NI-DAQmx はすぐにデータ転送を行うので、CPU 占有率の低下は起こりません。


待機モードを変更するには?DAQmx 読み取りプロパティノードまたは書き込みプロパティノードで、上級 >> 待機モード で指定します。

スリープモードにおける待機時間を設定するには?
DAQmx 読み取りプロパティノードまたは書き込みプロパティノードで、上級 >> スリープ時間 で指定します。

詳細な情報はどこにありますか?
LabVIEW では詳細ヘルプで、詳しい情報を提供しています。Ctrl+H を押すか、メニューバーでヘルプ>>詳細ヘルプを表示にチェックすると、ヘルプが表示されます。詳細ヘルプを表示した状態で、DAQmx 読み取りプロパティノード上にマウスカーソルを合わせたあと、詳細ヘルプウィンドウの「ヘルプを表示するには、ここをクリック」をクリックすると、当該VIのヘルプが表示されます。LabVIEW を使用していない場合、NI-DAQmx C Reference Help をご参照ください。


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報告日時: 03/17/2005
最終更新日: 04/20/2005
ドキュメントID: 3JG9L2N8