SCXIモジュールのLabVIEWでのゲイン設定
ハードウェア: SCXI
問題: LabVIEWでSCXI入力モジュールを使用する場合、AIConfigでの入力範囲の端子でゲインを設定できることはわかりますが、SCXI・DAQボードともにゲインを持っているため、どのようにゲインが割り当てられるのですか?
解決策: ・ゲインをジャンパーで設定するSCXIモジュールの場合 LabVIEWはジャンパー設定のゲインをデフォルトとして用います。しかし、AIConfigの入力範囲の端子に値が設定された場合、LabVIEWはジャンパー設定のゲイン値を使用して、さらにAIConfigの入力範囲から割り出されたゲインに限りなく近い値を実現できるようデータ集録ボードのゲインを設定します。
・ ジャンパーレスのプログラムでゲインを設定するSCXIモジュールの場合 Max上でのゲイン設定がLabVIEW上でデフォルトゲイン値として使われます。AIConfigの入力範囲に値が設定された場合、LabVIEWはまずSCXIモジュールのゲインを設定し、データ集録ボードのゲインを設定します。そして両方のゲインを乗算したものがLabVIEW上でのゲイン値となります。また、この時LabVIEWはSCXIのゲインが大きくなるように設定します。これは信号源の近くで信号を増幅するというノイズ対策のためです。
LabVIEWは各チャネルにゲイン設定することができますが、その際には注意が必要です。AIConfigのチャネルリストと入力範囲は配列ですが、各配列の指標がそれぞれのゲイン設定と関係します。たとえば、チャネルリスト配列の指標0に "ob0!sc1!md1!0:3", 入力範囲配列の指標0に "上限-0.01下限0.01"と入力した場合、チャネル0から3にはゲイン1000が適用されますが、チャネルリスト配列の指標0に "ob0!sc1!md1!0:1", チャネルリスト配列の指標1に "ob0!sc1!md1!2:3", 入力範囲配列の指標0に "上限-0.01下限0.01",入力範囲配列の指標1に "上限-0.001下限0.001"と入力した場合、チャネル0と1にはゲイン1000、チャネル2と3にはゲイン10000が適用されます。
注)チャネルリストに"ob0!"を入力しない場合、DAQボードのゲインが適用されません。詳しくは
LabVIEW Measurements Manualをご参照下さい。
SCXI-1000を使用して、AIConfigのチャネルリスト(配列) ・入力範囲(配列)を指定した場合配列指標 | チャネルリスト配列 | 入力範囲配列 | LabVIEWが適用するSCXIモジュール上のゲイン | LabVIEWが適用するDAQボードのゲイン | LabVIEWが適用したトータルゲイン |
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0 | ob0!sc1!md1!0:7 | -0.01 to 0.01 | 1000 | 1 | 1000 |
0 | ob0!sc1!md1!0:7 | -0.001 to 0.001 | 2000 | 5 | 10000 |
0 | sc1!md1!0:7 | -0.01 to 0.01 | 2000 | 1 | 2000 |
0
1 | ob0!sc1!md1!0:3
ob0!sc1!md1!4:15 | -0.1 to 0.1
-0.01 to 0.01 | 100
100 | 1
10 | 100
1000 |
0
1 | ob0!sc1!md1!0:15
ob0!sc1!md1!16:31 | -0.01 to 0.01
-1.0 to 1.0 | 10
10 | 100
1 | 1000
10 |
0
1
2 | ob0!sc1!md1!0:3
ob0!sc1!md1!4:15
ob0!sc1!md2!0:7 | -1.0 to 1.0
-0.1 to 0.1
-0.01 to 0.01 | 10
10
1000 | 1
10
1 | 10
100
1000 |
関連リンク: LabVIEW Measurements Manual
添付:
報告日時: 08/16/2002
最終更新日: 10/02/2002
ドキュメントID: 2OF6OSQ8
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