ボードのタイムベース(内部クロック)を外部からのクロック信号に置き換えることはできますか?



ハードウェア: Multifunction DAQ (MIO)

問題:
データ収集(DAQ)デバイスに搭載されている内部クロックよりも安定したクロック信号が必要な場合や、同一PCあるいはシャーシ内に存在する他のデバイスとの同期をおこなう場合、タイムベースを外部から入力する必要があります。デバイスの内部タイムベースを外部からのクロック信号に変更するにはどうすれば良いですか?


解決策:
RTSIコネクタが搭載されているデバイスであれば、内部タイムベースを外部信号に変更することが可能です。RTSIピンの中には「RTSI Clock」というラインがあり、内部クロックを外部信号に変更する際に利用します。これ以外のRTSIピンやPFIピンでは、内部タイムベースを変更することはできません。

LabVIEW開発環境ではRoute Signal VI、NI-DAQ APIを使用した開発環境ではSelect_Signal関数を使用して、タイムベースを構成できます。これらの関数の詳細については、NI-DAQ Function Reference Manualを参照してください。変更方法は、以下のとおりです。

  1. Route Signal VIまたはSelect_Signal関数を使用して、外部信号をルーティングします。LabVIEWの場合、「signal name」入力端子にはboard clock、「signal source」入力端子にはRTSI Clockを配線します。テキスト言語の場合も同様の引数を用います。

  2. 外部タイムベースが他のDAQデバイスからの信号である場合は、2枚のデバイスをRTSIケーブルで繋ぎます。PXIデバイスの場合はシャーシ内でつながっているため、RTSIケーブルは不要です。

    外部ソースを入力する場合は、その信号をRTSI Clockピンへ物理的につなぐ必要があります。ピン配列については、『技術サポートデータベース 0Z98SOYP: RTSI Connector Pinout』を参照してください。

    物理的な配線が難しい場合には、Route Signal VIあるいはSelect_Signal関数を使用して、PFIラインをRTSIラインへルーティングします。その場合は、そのRTSIラインとRTSI ClockピンをRTSIコネクタ上で短絡する必要があります。

RTSIバスの機能については、DAQのユーザーマニュアルを参照してください。


関連リンク:
技術サポートデータベース 0Z98SOYP: RTSI Connector Pinout
技術サポートデータベース 1W9GB8QI: NIデジタイザにおけるRTSIコネクタのピン配列は何ですか?
NI製品マニュアル
製品とサービス: RTSIバスケーブル

添付:





報告日時: 03/26/2003
最終更新日: 05/12/2016
ドキュメントID: 2VPDILBG