インターバルスキャンとラウンドロビンスキャンの違いは何ですか?



ハードウェア: PXI/CompactPCI>>Controllers

問題:
インターバルスキャンとラウンドロビンスキャンの違いは何ですか?


解決策:
EシリーズおよびMシリーズデータ集録デバイスの両方において、アナログ入力を4チャンネル(例: チャンネル0、1、2および3)を各チャンネル250サンプル/秒のサンプルレートでサンプリングするには、サンプルレートに合ったスキャンレートを設定します。(例: 250 スキャン/秒)。1スキャンが4チャンネルのそれぞれから1サンプル集録すると定義される場合、4ミリ秒ごとに1回スキャンすることを意味します(1秒/250スキャン=スキャン間4ミリ秒)。

同時サンプル/ホールド機能のあるボードを使用しない限り、1チャンネルの1サンプルと次のチャンネルの1サンプルを集録する間に遅延が発生します。この遅延には、図1に示すインターバルスキャンと図2に示すラウンドロビンスキャンの2種類あり、チャネル間遅延として知られていています。

インターバルスキャンは、チャンネル間遅延ができる限り最小になります。
図1. インターバルスキャン 


ラウンドロビンスキャンは等間隔でスキャンします。 
図2. ラウンドロビンスキャン

インターバルスキャンは、デフォルトでハードウェアにおける最小のチャンネル間遅延を使用して、1スキャンの間に可能な限り高速で各チャンネルを集録します(遅延の長さを変更可能)。たとえば、NI 6070Eボードの最小チャンネル間遅延は1マイクロ秒です。もしt = 0秒で収録を開始するなら、最初の3スキャンは次のようになります。


表1. インターバルスキャン
スキャン チャンネル 時間 (µ秒)
0 0 0
0 1 1
0 2 2
0 3 3
1 0 4000
1 1 4001
1 2 4002
1 3 4003
2 0 8000
2 1 8001
2 2 8002
2 3 8003

一方、ラウンドロビンスキャンは、スキャン間の時間が等しくなるように分割します。従ってチャネル間遅延が1ミリ秒になります。

    1 秒/ (250サンプル/Ch × 4チャンネル)=1ミリ秒/サンプル

または

    (4ミリ秒/スキャン)/(1サンプル/Ch × 4チャンネル/スキャン)=1ミリ秒/サンプル

ラウンドロビンスキャンは、1ミリ秒ごとに1サンプルずつ、順番に集録していきます。

図2. ラウンドロビンスキャン
スキャン チャンネル 時間 (µ秒)
0 0 0
0 1 1000
0 2 2000
0 3 3000
1 0 4000
1 1 5000
1 2 6000
1 3 7000
2 0 8000
2 1 9000
2 2 10000
2 3 11000


関連リンク:
技術サポートデータベース 3E59TDPK: Interval Scanning, Simultaneous Sampling, and Round-Robin Scanning Support
技術サポートデータベース 2D6CTML8: データ集録用語


添付:


scanning.gif - scanning.gif



報告日時: 09/11/1998
最終更新日: 07/17/2012
ドキュメントID: 1DAIG7W3