デバイスのローパスフィルタを有効にした場合、読み取る電圧値が正しくないことに関して。



ハードウェア: Multifunction DAQ (MIO)>>M Series>>PXI-6289

問題: PXI-6289ボードに内臓されているローパスフィルタが無効である場合、正しい電圧を読み取ることができますが、有効にしてから信号を集録する場合、電圧値が高くなります。これはなぜでしょうか。また、回避策があれば教えてください。

解決策: Mシリーズユーザマニュアルの47ページにある「アナログ入力ローパスフィルタ」項目を見て頂ければ、デバイス内のローパスフィルタを有効にしますと、デバイスの整定時間が長くなると書かれている事が分かります。このため、デフォルトのAI変換レートで信号を読み取ると、A/D変換後電圧値が整定する前の高い電圧値を読み込んでしまうという現象が起きます。ですので、この問題を回避するには、サンプリングレートも含めてAI変換レートも下げる必要があります。AI変換レートは、DAQmxタイミングプロパティーノードで設定することができます。具体的な方法に関して添付のVIをご参照願います。AI変換レートに関して詳しく知りたい場合、リンクのKBをご参照ください。

関連リンク: KnowledgeBase  35IAD4MV: NI-DAQmxを使ったConvert Clock の Rate の設定

添付:

Enable Lowpass filter & change AI convert rate.vi 






報告日時: 11/29/2007
最終更新日: 12/18/2007
ドキュメントID: 4FS0NRQI