Archived: LabVIEW インストーラのインストール先を設定することはできますか

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使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 8.5.1
使用ソフトウェア・バージョンに特化:
二次のソフトウェア: N/A

問題:
LabVIEW Application Builder を使用してインストーラを作成する際、インストーラに含まれるアプリケーションやファイルを特定のディレクトリ、または特定のドライブ（C ドライブでは無く、D ドライブ等）にインストールしたいです。これは LabVIEW のインストーラで可能ですか。

解決策:
LabVIEW のアプリケーションビルダでインストーラを作成するとき、C ドライブ（もしくは C 以外のメインドライブ）が指定されていることがほとんどです。インストール先をルートディレクトリを基準として「C:\」から続く様に指定したい場合、マイインストーラプロパティのソースファイルのカテゴリで、出力先ビューの WindowsVolume を選択します。

インストール先のルートディレクトリを C ドライブ等のメインドライブ以外に設定することもできます。この設定方法については、開発環境の MetaDeployment Framework (MDF) のバージョンによって異なります。MDF はすべての NI ソフトウェアのインストーラの下位構造です。MDF のバージョンを確認する方法は <National Isntruments>\Shared\MDF\Bin folder のディレクトリ先を参照し、MdfCommon.dll のファイルのバージョンを確認します。 MDF のバージョンのアップデートは LabVIEW のバージョンアップのタイミングとは関係がありません。

[+画像を拡大] MDFのバージョン確認

MDF バージョン 2.1 以降の場合

MDF のバージョンが 2.1 以降の場合、setup.exe と同時にコマンドラインパラメータを呼び出すことでインストール先のディレクトリを変更できます。例えば、以下のコマンドライン:

setup.exe /prop INSTALLDIR.MDF100=D:\Foo

となっていると、プログラムのインストール先ディレクトリは「D:\Foo」というディレクトリに変更されます。また、NI directory (NIDIR) も同様に変更できます。

setup.exe /prop INSTALLDIR.MDF100=D:\Foo, NIDIR=E:\Stuff\NI

コマンドライン上の複数のプロパティはカンマによって分けられていることに注目してください。上記のこれらの機能は、バッチファイル（.bat）を使用してインストーラの setup.exe を呼び出すことで可能になります。

[+画像を拡大] バッチファイルからインストーラ立ち上げ

MDF バージョン 2.1 以前の場合

古いバージョンの MDF では、開発者は setup.exe と共に spec ファイルを使用してディレクトリの変更を行うことができます。例として以下の様に表記したとします：

[Directories]
<RootDirectory>=D:\Foo
<RootDirectory>=E:\Stuff\NI

この spec ファイルがコマンドラインパラメータとして含まれていれば、インストール先のディレクトリは例で設定してあるものと同じになります。ゆえに、コマンドラインの入力は以下の様になります：

setup.exe spec.txt

注意: MDFの制限はインストーラが作成される側のシステムに依存しているものであり、インストーラが実行される側のシステムには依存していません。