LabVIEW Real-time 7.1.1でTCP/IPの性能を向上させる方法



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 7.1
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
LabVIEW Real-Time 7.1.1メンテナンスリリースではTPC/IPの性能が改善されたとのことですが,これを有効化するために必要な操作を教えてください。


解決策:
LabVIEW Real-Time 7.1.1メンテナンスリリースでは,PXIコントローラ,CVS,ETS(デスクトップPC)などのターゲットとのTCP通信において性能向上が図られました。FieldPont, Compact FieldPoint, Compact RIOは対象外です。

TCPの性能を改善するためには,ターゲット上にある ni-rt.ini ファイルを編集してソケットバッファサイズを設定してください。Ethernetソケットはメモリを若干多めに確保し,無視できない程度に性能が向上します。ターゲット上にはLabVIEW Real-Time 7.1.1をインストールしてください。

設定ファイルの ni-rt.ini を自動編集しソケットバッファのサイズを設定できるユーティリティが,NI Developer Zoneに用意してあります。下記のリンクにあるSetting the Socket Buffer Size for Increased TCP Perfromanceから,RT_Set_TCP_Buffer.viをダウンロードしてください。

なお,以下のステップにより,手動でni-rt.iniにトークンを追加して設定することもできます。

  1. RTターゲット上の c:\ni-rt.ini ファイルをホストコンピュータにダウンロードします。
  2. ダウンロードした ni-rt.ini ファイルの
    [lvrt]
    セクションに,以下の一文を追加します。
    SendBufferSize = 65535
    この「65535」がバッファサイズを64kB(65535バイト)を指定しています。値は1024から65535までの間で指定してください。

  3. 編集したni-rt.iniファイルをターゲット上のc\:以下にアップロードし,ターゲットを再起動してください。

内蔵型イーサーネットコントローラ: ターゲットがPXIやCVSでイーサネットポートが内蔵型の場合は,通信モードを半二重モード (half-duplex mode) に設定してください。
  1. MAXを起動します
  2. リモートシステムのツリーを展開します。
  3. RTターゲットを選択します。
  4. 「上級イーサネット設定」ボタンを押します
  5. Half-duplex modeを選択してください。



関連リンク:
Developer Zone Example: Setting the Socket Buffer Size for Increased TCP Perfromance
Drivers and Updates: LabVIEW Real-Time Module Version 7.1.1 for Windows 2000/XP -- ETS
KnowledgeBase 3FEEM8EW: LabVIEW 7.1.1 Maintenance Release Information
KnowledgeBase 3FTDSEQS: LabVIEW Execution Trace Tool Broken After Installing LabVIEW 7.1.1 and Mass Compiling

添付:





報告日時: 12/01/2004
最終更新日: 12/31/2007
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