アプリケーションに適切なLabVIEW のフィルタの選択方法
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問題: LabVIEW のIIR フィルタを使いたいと考えています。アプリケーションに適切なLabVIEW のフィルタの選択方法を教えてください。
解決策:
- フィルタの周波数応答は、各フィルタの種類によって異なります。とくに、IIR フィルタは、周波数応答から、いくつか分類することができます。
- バタワースフィルタは、通過域あるいは阻止域にリプルを持ちません。したがって、最大平坦フィルタ(maximally flat filter )であることが知られています。
- LabVIEW の「チェビシェフフィルタ」は、同じ次数のバタワースフィルタと比較し、狭い遷移域を持ちます。しかしながら、通過帯域中にリプルが存在するという欠点があります。チェビシェフフィルタの周波数応答の特性は、通過域において、等リプルな振幅特性を持ちます。また、阻止域における振幅特性は、単調に減少するという特徴があります。そして、同じ次数のバタワースフィルタと比較して、遷移域のロールオフがより急峻であるという特徴があります。
- 第2種チェビシェフフィルタ(Chebyshev II )は、第2種チェビシェフフィルタが阻止域においてリプルを持つことを除いては、チェビシェフフィルタに似た周波数特性を持ちます。
また、第2種チェビシェフフィルタは、通過域において、最大平坦であるという特徴があります。第2種チェビシェフフィルタの周波数応答特性は、阻止域において等リプルな振幅特性を得ます。そして同じ次数のバタワースフィルタにくらべ、通過域の振幅応答が単調に減少し、またロールオフが急峻であることが言えます。
- 楕円フィルタ(あるいはCauer filter )は、阻止域と通過帯域上のリプルを分配します。楕円フィルタの振幅特性は、通過帯域および阻止域が等リプルな特性になります。楕円フィルタは、阻止域における減衰、リプルの幅を指定することができます。
下記のフローチャートは、お客さまのアプリケーションに適合するようなフィルタを探す手助けになります。
![](images/169D66AC16B8C58086256DF8001AE400_image.JPG)
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報告日時: 09/09/2002
最終更新日: 09/10/2009
ドキュメントID: 2P8B715A
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