DAQmxBaseを使用して、正常なサンプルレートでデータ集録できない。



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: N/A
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題: DAQmxBaseとEシリーズデバイスのアナログ入力で1Hzを使用しようとすると、明らかに予想よりも早くサンプルを集録しているのが確認できました。なぜでしょうか?

解決策: DAQmxBase では、1.21[Hz]より遅いサンプリングレートをサポートしていません。
Eシリーズデバイスは、24ビットのスキャンダウンクロックを持っています。
このスキャンダウンカウンタはボードの20M[Hz]のマスタークロックをベースとしています。
もし、1[Hz]のシグナルを出したい場合、初期スキャンダウン値は、2000万です。
もし、4[Hz]のシグナルを出したい場合は、初期スキャンダウン値が500万です。

カウンタの24bit、すなわち,2の24乗-1(16,777,215)以下に限定されます。
もし、この数値を超えて設定を行ったとしてもエラーはでませんが、越えた数値部分は無視されます。

例えば、19,999,999(0x1312CFF)は、失われたビット数の為、3,222,783(0x312CFF)の値を返します。
ここで、3,222,783を20M[Hz]で割ると、0.1611[秒]であり、6.2[Hz]のスキャンレートを返します。

最も遅いスキャンレートを計算するには、カウント最高値を16,777,215と考え20M[Hz]で割ります。
結果として、約0.83[秒]。1.2[Hz]となります。

関連リンク: NI-DAQmx Base エラー -200428

添付:





報告日時: 08/11/2004
最終更新日: 03/08/2005
ドキュメントID: 3CAHPCL6