SCXI-1303で正しい熱電対の電圧値が得られません
使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 8.7.1
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A
ハードウェア: SCXI
問題: SCXI-1303に熱電対を接続すると、ある特定の接続において計測値にグラウンドループが原因によるオフセットが含まれてしまいます。端子台から熱電対を取り外して高精度のDMMや電圧計に接続すると、熱電対はSCXI-1303を通してSCXI-1102やSCXI-1100アナログ入力モジュールに接続して取得した値とは異なる電圧値を読み取ります。何が間違っているのですか?
このような間違った読み取りは、たまに700度以上の高温のみで起こります。
解決策: 市場には数種類の熱電対がありますが、熱電対はその構成により浮動型と接地型の2種類があります。浮動型熱電対のほうがより一般的であるため、SCXI-1303はこのタイプの熱電対に対応するよう工場出荷時に設定されています。浮動型熱電対は、バイアス抵抗を使用してSCXIモジュールのグランドに基準をとらなければなりません。バイアス抵抗は、ソケットの付いた抵抗回路としてSCXI-1303内にあり、容易に取り外して異なる値のネットワーク抵抗器と交換することができます。
注意: SCXI-1102とSCXI-1100では、異なる値のバイアス抵抗を使用することが推奨されています。
グラウンドループが原因による不正な電圧値が検出される場合は、SCXI-1303からネットワーク抵抗器を取り外すべきです。 まず考えられる点として、ご使用のセンサは接地型センサであり、不注意からそのセンサを浮動型信号源対応のバイアス抵抗が設定されたSCXI-1303を通して、SCXI-1102やSCXI1100モジュールに接続している可能性があります。
SCXI-1303 32チャンネル絶縁端子台におけるネットワーク抵抗器の推奨構成は、お客様のシステムにより異なり、さまざまな設定方法については、
製品マニュアル: SCXI-1303 32-Channel Isothermal Terminal Block(321923B-01)の7ページで確認することができます。決め手となる重要な要素には、信号ソースの種類、配線の長さなど複数あります。ガイドにある推奨は一般的なシステムに基づいていますが、お客様のシステムがそれと異なる場合はバイアスネットワーク抵抗器をシステムに最適なものとなるよう設定し直したほうが良いでしょう。
お使いのセンサに対するバイアスネットワーク抵抗器および推奨事項については、
製品マニュアル: SCXI-1303 32-Channel Isothermal Terminal Block(321923B-01)を参照してください。この端子台とSCXI-1100/1102を使用する際のバイアス抵抗については、マニュアルの2~3ページ目に記載されています。
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報告日時: 05/21/2003
最終更新日: 11/10/2011
ドキュメントID: 2XKA1VFQ
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