IBDEVとIBFINDの違いは何ですか？

IBDEV関数は、デバイス名が不明な場合に使用していないデバイスをオープンして初期化をおこなう際に使用します。IBFIND関数は、デバイスをオープンして名前に関連したユニットデスクリプタを取得する際に使用します。これらの関数の詳細については、『製品マニュアル: NI-488.2 Function Reference Manual』を参照してください。

新規にGPIBアプリケーションを作成する場合は、IBDEVを使用することをお勧めします。IBFINDは、GPIB.iniファイルにあるデバイステンプレートに基づいたボードもしくはデバイスディスクリプタを返します。このIBFIND関数は、GPIB.iniファイルに依存してボードもしくはデバイスディスクリプタを返すため、プログラムを他のシステムに移行するのが困難になる可能性があります。たとえば、デバイステンプレートを用いてデバイス名をカスタム名に変更することができます。しかし、カスタム名に変更されているときは、デバイステンプレートをターゲットマシンへ移行する必要があり、移行されていない場合はエラーになります。IBFINDは、古いアプリケーションによく使用されていますが、簡単にIBDEV関数へ変更することが可能です。

IBDEV関数は、特定のデバイス名に依存することがないため、プログラム移行が比較的簡単に行なえます。IBDEVは、IBFINDと同じようにボードもしくはデバイスデスクリプタを返しますが、プログラム上で入力パラメータを指定するため、論理デバイステンプレートを参照する必要がありません。そのため、IBDEVが新規GPIBアプリケーションを作成する場合には向いています。

IBFINDを用いてGPIBボードとの通信セッションを開くことができますが、通信機器とは通信できません。

これらの関数の使用方法は、インストールされているNI-488.2ヘルプもしくは、『製品マニュアル: NI-488.2 User Manual』を参照してください。