外部信号をカウントするとカウント値が予想より大幅にずれるのはなぜですか?



ハードウェア: Counter/Timers (TIO)

問題: ソースに内部クロックを接続すると問題はないが、外部クロックを接続するとカウント値が大幅にずれてしまう。

解決策: いくつかの要因が考えられますが、最も大きな原因はノイズです。外部からの信号、特に機械的動作が伴うエンコーダなどから生成されたパルスは非常に高周波のノイズを含んでいる場合があります。これらのノイズがエッジとしてカウントされるために、予想よりもカウント値が大幅にずれてしまいます。ナショナルインスツルメンツ社のE-Seriesのボードには24ビットのSTCというカウンタチップが搭載されていますが、STCはノイズ除去を行う機能を備えていないため、外部でローパスフィルタなどを使用してノイズ除去を行った後に、ソースピンに入力してください。660xシリーズというカウンタ専用ボードを使用している場合であれば、このボードのカウンタチップであるNI-TIOのフィルタ機能を利用できますので、ノイズの心配をする必要がありません。 エンコーダを使用した測定をSTCで行う場合、ノイズ除去に使用できるチップとして、LSI Computer Sytems社のLS7084というチップがあります。このチップを用いたアプリケーションの詳しい解説は下記のリンクよりご覧ください。

関連リンク: EシリーズDAQボードでクワドラチャエンコーダを利用(AN084J)

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報告日時: 08/16/2001
最終更新日: 08/23/2002
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