高電磁波ノイズ環境における sbRIO-9605/9606 (リビジョン D )のイーサネット通信切断について



ハードウェア: Reconfigurable I/O (RIO)>>NI Single-Board RIO>>sbRIO-9605, Reconfigurable I/O (RIO)>>NI Single-Board RIO>>sbRIO-9606

問題:
sbRIO-9605/9606 (リビジョン D )が、電力回路アプリケーション、およびその他の高電磁波ノイズ( High-EMI )環境で使用されている際、イーサネット通信が断続的に途切れる状態になる、あるいは完全に切断されてしまう状態になる場合があります。この問題を解決するにはどうしたらいいですか。


解決策:
sbRIO-9605/9606 (リビジョン D )が高電圧スイッチの近くにある場合に、高電磁波ノイズの影響を受けることがあります。これが原因となり、イーサネット通信が断続的に途切れる状態になる、あるいは完全に切断されてしまう状態になる場合があります。この問題が発生するレベルは、実際の使用環境下での高電磁波ノイズの量によって変化します。さらに、高電圧スイッチから発生する高電磁波ノイズはイーサネット通信自体に影響を及ぼす可能性があります。 この問題を緩和するには、次のことをお試しください。
  • 電力回路と制御回路の間(図 1 の緑点線部分)にシールド対策を施し、 sbRIO コントローラが受ける高電磁波ノイズによる影響を最小限に抑える。

 図1.   高電磁妨害環境における、推奨する sbRIO-9605/5606 (リビジョン D )のグランドへの配線図
  • 電子回路と制御回路の距離を広げることで、高電圧スイッチからの電磁妨害波を最小限に抑える。
  • 電力回路からのグランドループを減らすことで、 sbRIO への電気的接触によるコモンモード干渉を最小限に抑えます。図 1 ではスイッチゲートドライバの電気回路の出力に、アースに対して低インピーダンスな接地端子を施しています。パワースタックにグランドへの短絡経路を追加することで、インタフェースからの制御回路へのコモンモードノイズを最小限に抑えることが出来ます。
リビジョン D 製品以外の sbRIO-9605/9606 を使用されている場合は、図 2 のようにグランドに接続することを推奨します。
 
図2. リビジョン D 製品以外の sbRIO-9605/9606 での高電磁波ノイズ環境で推奨されるグランド接続方法

sbRIO-9605/9606 (リビジョン D )が電力回路アプリケーション内で使用されている際に、イーサネット通信が断続的に途切れる状態になる、あるいは完全に切断されてしまう状態が発生した場合は弊社技術部(フリーダイアル: 0120-52-7196 )までトラブルシューティング方法についてお問い合わせ下さい。
対処を施してもまだこの問題が解決しない場合、 2015 年 9 月 30 日までに sbRIO-9605/9606 (リビジョン D )を返品いただければ、無償で新しいリビジョンの製品に交換させていただきます。
日本国外のお客様は ni.com/global から最寄りの営業所にお問い合わせください。



関連リンク: OEM 操作手順と仕様 NI sbRIO-9605/9606 および NI sbRIO-9623/9626/9633/9636
ユーザガイドと仕様 NI 9683 汎用インバータコントローラ RIO メザニンカード


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報告日時: 03/26/2015
最終更新日: 06/16/2015
ドキュメントID: 6VPGAH4P