フロントパネルに3Dグラフを配置するとLabVIEWがクラッシュするのはなぜでしょうか。



使用ソフトウェア: LabVIEW Development Systems>>LabVIEW Professional Development System
使用ソフトウェア・バージョン: 2011 SP1
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題: フロントパネルに3Dグラフを配置するとLabVIEWがクラッシュします。それはなぜでしょうか。

解決策:

LabVIEW の2Dや3Dグラフなどを使用する場合はユーザインタフェースに表示させるため、PC のグラフィックスカードが処理を行なっています。

グラフィックスカードの中には OpenSceneGraph(OSG) をベースに構築されている3Dグラフの処理に対応していないものがあります。そして対応していないグラフィックスカードで3Dグラフをフロントパネルに配置しますとクラッシュするという現象が発生します。

 もし PC のグラフィックスカードで OSG に対応するドライバがありましたらそちらのアップデートにより改善されます。OSG 対応のドライバがない、もしくはアップデートしても改善されない場合は回避策として Windows のハードウェアアクセラレータ設定を「基本」にします。アクセラレータ設定を「基本」にすることによって3Dグラフの処理をグラフィックスカードで行うのではなく PC のプロセッサで行うようになります。各OSのアクセラレータ調節方法は下記のようになります。

Windows 7
1.デスクトップを右クリック ≫ 「画面の解像度」 ≫ 「詳細設定」 ≫ 「トラブルシューティング」タブ ≫ 「設定の変更」
2.「ハードウェア アクセラレータ」を「なし」よりも1目盛り右側の「基本」設定まで移動

 ※グラフィックドライバによっては、ハードウェアアクセラレータの調整が許可されていない場合があります。

Windows Vista
1.「コントロールパネル」 ≫ 「デスクトップのカスタマイズ」 ≫ 「個人設定」 ≫ 「画面の設定」 ≫ 「詳細設定」 ≫ 「トラブルシューティング」タブ ≫ 「設定の変更」
2.「ハードウェア アクセラレータ」を「なし」よりも1目盛り右側の「基本」設定まで移動

Windows XP
1.デスクトップを右クリック ≫ 「プロパティ」 ≫ 「設定」タブ ≫ 「詳細設定」 ≫ 「トラブルシューティング」タブ
2.「ハードウェア アクセラレータ」を「なし」よりも1目盛り右側の「基本」設定まで移動


※注意:上記の方法は全ての処理をPCのCPUで行うため、プロセッサに大きく負荷がかかります。



関連リンク:

添付:





報告日時: 10/04/2012
最終更新日: 12/10/2012
ドキュメントID: 6231PICN